現役弁護士が語る「私がスマホにかかってきた電話に出ない理由」

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昨今特に企業においては時間内で成果を上げる努力が求められる一方で、社内外の円滑な人間関係構築には時間もかかり、何を優先すべきか悩んでしまう方も多いかと思われます。今回の無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』では現役弁護士の谷原誠さんが、自身の携帯電話にまつわるエピソードを交えつつ、「最終的には自分の価値観で判断すべき」と記しています。

人間関係を犠牲にする

こんにちは。弁護士の谷原誠です。

スマホの普及は、私たちの生活を劇的に変えました。スマホでは、色々なことができます。

  • 電話をかける
  • 電話を受ける
  • インターネット接続をする
  • SNSをする
  • その他アプリを使う
  • 写真や動画を撮る

などなどです。しかし、私は電話を受ける機能を使っていません。音は鳴りませんし、バイブにもなりません。つまり、電話がかかってきていることを知らずに生活しています。ですから、私の携帯の電話番号を知っている人も誰も電話をかけてきません

昔は、携帯電話すらなく普通に生活をしていたわけで、私としては、支障なく生活をしています。私の経営する法律事務所にも電話はありますから、そこに電話をいただければよいわけです。不便と感じているのは電話をかけたい相手の方ですね。

でも、私としては、その点は我が儘を通しています。それは、自分の時間の方が大切だからです。電話を受電すると、仕事が一定時間断絶します。集中状態はとても貴重な時間で、集中状態が断絶すること自体大きな損失です。また、電話が終わった後、集中状態に戻るには、ある程度の時間を要するため、時間が無駄になってしまいます。

仕事をする以上、必ず他人と関わり合いを持ちますが、自分の時間を増やしたり、仕事の生産性を上げたりするためには、ある程度他人との人間関係や仕事を犠牲にするという選択肢もあるように思います。

これは、その人の価値観に関わる部分でもありますので、人間関係を良好に保つことに最も価値を置くのであれば反対に自分の時間を犠牲にするという選択になります。したがって、そういう人は、自分で時間を犠牲にしたわけですから、「時間がない」などと不満を言ってはいけないというのが私の考えです。

私は、自分の時間を自由に使うことに高い価値を置いているので携帯電話にかかってくる電話を取らない選択をした、ということです。

他にも犠牲にしていることは色々ありますが…。たとえば、会社から必ず携帯電話にかかってくる電話には出るようにと命令されている場合、「だから、無理だ」と思うかもしれません。しかし、その場合も同じです。

  • 成績を上げることにより会社と交渉する
  • 命令を拒否する
  • 会社を辞める

色々な選択肢があります。無理なのではなく、自分で価値判断をして何かを選択しているに過ぎません。「あれも、これも」と欲張らず、自分が大切にするものは何か、そのために何を犠牲にするか、を考えて行動することが大切だと思います。

「俺は犠牲になる気はない…自分が生き抜くために、やるのだ」

(ゴルゴ13)

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今日は、ここまで。

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【著者】 谷原誠 【発行周期】 不定期

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