部下や自分の子供がチャレンジに失敗した時、どのような言葉を掛けますか?実はこの声掛けが彼らの未来を大きく左右する可能性があるとのこと。今回の無料メルマガ『起業教育のススメ~子供たちに起業スピリッツを!』では著者の石丸智信さんが、部下や子供のチャレンジ精神を伸ばす肯定的な声掛けについて紹介しています。
肯定的な声掛けと否定的な声掛け
これまでの経験の中で、ついつい、こんなことを言われた、または言ってしまったという経験はありませんか。
「あなたは、○○だからできないよ!」
「そんなこと、ムリ、ムダだよ!!」
こういった否定的な言葉は、子どもたちだけでなく、これから何らかの挑戦をして、成長していこうとしている人たちの伸びる芽を摘んでしまうのではないでしょうか。そして、こういった人たちのやる気、モチベーションを失わせるとともに、その人自身の自尊心までを傷つけてしまうことにもつながるかもしれませんね。
否定的な言葉を投げ掛けられることによって、逆に、反発心、反骨心が芽生えて、「じゃぁ~、やってやるよ!」などと、自ら気持ちを高めることができる人もいるとは思います。ですが、大半の人、そして、特に子どもの頃は、否定的な言葉を聞いてしまうと、自信ややる気を失うことにつながってしまうことが多くなると思います。
否定的な言葉を投げ掛けることは、子どもたちをはじめ、これから成長しようとしている人たちの可能性を狭めてしまうのでしょうね。
極端な例かと思いますが、例えば、背の低い子どもが、バレーボールの試合に出ていました。その試合でその子どもは、うまくプレイすることができなかったとします。こういった場面で、周りの人たちがどのように声掛けをするか、がとても重要になってくるのでしょうね。
「やっぱりあなたは背が低いから、ムリなんだよ」
「あなたは、頑張ってもプロの選手にはなれないんだよ」
などと、子どもたちに否定的な言葉で、声掛けすることもできます。反対に、
「今日はうまくいかなかったけれど、もっと練習すればうまくできるようになるよ」
「あなたが、努力、挑戦しつづけたら、プロの選手にだってなれるんだよ」
などと、子どもたちに肯定的な言葉で声掛けすることもできます。どういった声掛けをするかによって、その後の子どもたちの考え方や行動などが変わってくるのではないでしょか。子どもの頃から、
「あなたには、できないよ!」
「そんなこと、ムリだよ」
などと否定的なことを言われてしまうと、どうでしょうか。きっと、子どもの頃だけではなく、社会人になってからも、自ら挑戦すること、行動することを躊躇するようになってしまうのではないかと思います。こういった経験などによって、自分の中で、意識しているか、無意識かに関係なく、
「自分にはできない」
「自分にはムリだ」
と思い込んでしまうことにもつながると考えられます。また、
「チャレンジしよう!」
「行動しよう!!」
という積極的、前向きな気持ちを失うきっかけになってしまうように思います。その上、自らに自信を持てず、自己に対して肯定的に見ることができなくなることにも、つながってくるのではないでしょうか。
私たちは、自分に対する自信、肯定感の中で、
「自分はできる!やれる!!可能だ!!!」
などと思えることができる、考えることができる時には、より積極的に、挑戦することができますし、行動を起こすことにもつながるのではないでしょうか。しかし、無意識の中でも「ダメだ」「不可能だ」と、自らが決めつけてしまうと、チャレンジすることも、行動することもできなくなってしまうのでしょうね。
よく言われていることですが、何か物事に取り組む時には、積極的、前向きに考えることが大事だと言われます。また、「よし、自分はやれる!」といった心構えを持って、挑戦、行動していくことが大切になるのではないでしょうか。
これからは、ますます、自分自身の持ち味、可能性を発揮することが求められてくるのではないかと思います。そういったなかで、子どもたちが、自らに自信を持ち、自己肯定感を持つことができるような環境を作っていくことが重要となってきます。
環境によっても、子どもたち自身の考え方や習慣などが変わってしまうこともあると思いますので、声掛けひとつとっても大事にしていくことが大切になってくるのではないでしょうか。
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