子どもを脅して言うことを聞かせた親が後でハマりがちな落とし穴

 

上記にも書きましたが、シーちゃんママさんは「親の言葉に従順になる」事がしつけだとお考えでした。そして最も効果的に感じた「脅しの育児」をしてしまったのでした。幸いにも早くお気づきになって下さって、修正する事ができたのですが、この「脅しの育児」をすることで、起きることがいくつかあります。列記しますと…

1.(お返事にも記載しましたが)子供がなぜ叱られるのか、子供にはその真意が伝わらない、という事です。従順になったように感じても、理由が理解できていないので、子供にとって全くの学びにならないのですね。

2.そして「脅し」は、子供が成長してくると通用しなくなるのです。幼児期は親の力はとても大きいですが、成長して親の比重が軽くなると親がどんなに脅しても通用しませんし、子供が成長し恐怖が無くなれば、たがが外れて暴走してしまう事もあります。

3.自分がされてきた事を自分以外にするようになってしまい人を脅して動かそうとする(いわば加害者になる)のです。例えば友達に「××しないと叩くからね」とか「言うこと聞かないと仲間外れにする」と言ったり、親に向かっても「××してくれないのなら学校行かない」のように、自分の願いを叶える為に誰かを脅迫するようになってしまいます。

このようにどれをとっても、一つも良い事はありません。「脅しの育児」はその時(幼少期の短期間)は効果的に思えても、子供の将来を考えた時には、決して良いやり方ではないのですね。ですから、ほんのちょっと、スパイスとして使うのならまだしも、そこに頼るのはとても危険なんです。

後日、先ほどお返事をしたシーちゃんママさんから、お返事を頂きました。

パピーさん、お返事ありがとうございました。

パピーさんが、私を傷つけないように、とても言葉を選んでくださっている事が分かりました。でもその位、私は子供にとって良くない対応をしていたんですね。娘に申し訳ないです。特に「恐怖心をあおって言い聞かせても『どうしてそれをしなければならないか?』が理解できなければ学びにならない」は言われてみればその通りで、なぜそんな事も気付けなかったんだろう?と自分を責める思いでした。

アプリを使って、子供が驚くほど従順になった時、私は「こんな簡単な方法があったのか?」と感動すらしたのですが、その後も安易な方法に頼って、子供に負担を掛けていた事も分かりませんでした。娘の異常なほどの怖がりは、私の「脅しの育児」が原因だと深く反省し、ここから取り返せるように頑張ります。

今回、パピーさんからのお返事を何度も読み返し、テキストも全部読んで「甘えに応じる」「ワガママにも付き合う」「表情(笑顔)に気を付ける」を心がけています。娘にも少し明るさが見えてきて、あれほど執着していた「ママ、ママ」が若干治まってきたように思います。

もう大丈夫…とは言えませんが、未来を見据えて子供と一緒に私も成長できるように頑張りますので、今後ともよろしくお願いします。

シーちゃんママさんが「脅しの育児」にメリットがないと分かって下さってよかったです。まだ娘さんは4歳との事でしたから、きっと間に合うと思いますし、これからが親の努力の見せどころだと思います。

このメルマガの最初にも書きましたが、この「脅しの育児」を多用している人は決して少なくありません。もし「やっちゃってるなとお感じになったら早めの修正をお願いしたいです。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 石神明生 【発行周期】 毎週日曜

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