助け合いの心と、謙虚さ。令和ニッポンを世界が頼りにする理由

 

米軍シリア撤退

米軍は、シリアのトルコ国境からイラクに移動しようとしたが、この移動は、イラン革命防衛隊がシリアに移動しないように監視することのようである。しかし、イラクの反対で動けず、シリアのクルド人支配の油田地域に移動することになった。ここで、イラン革命防衛隊のシリアへの移動を監視することのようである。そして、この移動を要請したのが、イスラエルのようである。

ロシアは、トルコと10月23日にソチで、エルドアン大統領とプーチン大統領が会談して、トルコ国境から30キロ範囲を安全地帯として、ロシアとトルコで監視することになったが、ドイツが国連にNATO軍も参加するとした。エルドアン大統領は了承したが、ロシアの態度は分からない。

どちらにしても、プーチン大統領が中東の調整役を果たして中東地域の盟主となったようだ。中東地域の調整は、今後、米国ではなくロシアが行い、米軍はイランやイラクの敵である邪魔者になってしまった。サウジもUAEも米国から離れ、ロシアにより始めた。

イラクでは、イラク内クルド人地域以外のイランへの米軍の移動を了承しないとしている。ペンタゴンは、アフガニスタンからの米軍撤退をも計画して、トランプ大統領の命令に即座に行動できるように準備している。米軍の被害を少なくすることを優先するようである。

とうとう、イスラエルの味方は米軍以外に中東にはいなくなったことになる。ヨハネの黙示録の状況になってきた。イスラエルの味方がいないと述べているが、その状況になり、かつシリア駐留だった米軍には現時点、戦車もない軽装備である。ISとの戦いには戦車は必要がないが、イラン軍との戦闘には戦車が必要である。油田地域に移動する米軍は、戦車を装備するという。イランとの戦いに備えることになる。

このような状況になったのは、トランプ大統領が選挙公約を実現することしか頭にないことによる。全体的な戦略を見た米軍の戦術行動ではなく、中東でのフレゼンスを失うことになったようだ。

このため、軍産複合体は、共和党議員も含めて、トランプ大統領の弾劾裁判に賛成した。下院の得票で350対60の大差で弾劾調査を開始した。これに危機感を持ったトランプ大統領は、軍産複合体の要請を一部受け入れることにした。それがシリア完全撤退ではなく、シリア油田地域への移動になったのである。

しかし、軍産複合体もトランプ大統領は敵にしてしまったことになっている。弾劾調査開始で、トランプ大統領も危機感が出ている。このため、支持拡大のための政策の実績が必要になっている。中国との部分合意なども早急にまとめる必要があるし、北朝鮮との交渉も進める必要がある。

日本の時代がやってきた

即位の礼で、140ケ国から元首などの参列客を迎えて、厳かに式が進行した。10月22日は朝から雨が降っていたが、式典直前に雨が止み晴れて、虹が出て、天も新しい日本の門出を祝福しているようであった。

天皇は、自然崇拝の神道の祭主であるので、式典の天気も自然の現象と大きく結びついている。このため、自然現象は、行く道を示すことになる。虹が出るということは吉兆だと確信する。

もう1つ、日本は言霊の国である。漢字には霊力があると言われてきた。このため、「令和」という時代名称は、時代を特徴づけることになる。令とは法律のことであり、和とはなごやかなこと、仲良くするということであり、法律で仲良くすると読める。

今後、日本でも貧富の差が開き、その分断した国民を統合するには、大きな力で貧富の差を乗り越えてまとめることが必要で、社会保障改革などの改革の先に、次の課題が出てくる。裕福な者から多くの税金を取り、貧しい者に分け与える仕組みが必要になる。2割の上流階級と8割の大衆階級に大きく分断されるが、それを繋ぐことが必要になる。この繋ぎには、強制力が必要になる。それを表しているのであろう。

世界も同じように米国の衰退で混乱化するが、それをまとめる国が必要になる。まとめるためには、こちらも武力などに代わる力が必要になる。その力を日本が持つような気がする。

どちらにしても、日本が中心に世界は繋がることになる。それが、日本の使命でもある。日本の時代が来たことを、強く感じた。

print
いま読まれてます

  • 助け合いの心と、謙虚さ。令和ニッポンを世界が頼りにする理由
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け