「人には辛抱が一番」が「金」になる。大阪商人の本質見抜く慧眼

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いまのご時世、地道にコツコツ「辛抱する」ことは支持されないようです。しかし、何事も効率重視の現代だからこそ要視すべきことなのかもしれません。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、「辛抱する」ことの価値と、そこから「夢を叶える」ことにつながる考え方を解説しています。

人には、辛抱が一番

辛抱する」。

いまの世の中では、あまり通用しない言葉になってしまいました。イヤならやめるうまくいかないから投げ出す飽きたから終わりにする。そんな人たちが、増えています。

物事を成功させるコツは成功するまで続けることだ」。

そんな言葉があります。絶対に諦めないことです。“コツコツ、コツコツ”。

これが大切。こんなことを言うと、いまの人たちはナンセンスだと感じるでしょう。

「何もしないで、ひと月○○○万円」「たったひと言で、ガッツリ稼ぐ!」などという言葉に踊らされて、“地道にやる”ことを忘れています。そんな上っ面のノウハウで儲かるのならすべての人が成功しているはずです。儲かっているのは、そのノウハウを売っている人だけです。早く、気づいて欲しいものです。

そんな言葉より、私は敢えて次の言葉を贈りたいと思います。

人には辛抱が一番」。

これは、なにわの商人に伝わる言葉です。

「人」「二」「ハ」「|(芯棒・辛抱と読む)」「一(一番)」。この文字を組み合わせると、「金」の字になります。すなわち、目標に向かって努力を続け辛抱しているとそれはやがて金になる、という教えなのです。金という言葉に繋げるあたりが、なにわの商人らしいところですが、教えの尊さが伝わってきます。

自分の信じることをコツコツ続けていると夢はきっと叶うのです。

小さな空間ながらも

高度成長期に建てられたマンモス団地内の一室で総菜店&レストランを開店したNPO法人があります。

65歳以上の高齢者が4割を超えるというこの団地には、ひとり暮らしの人も多く音のない寂しい町になりつつありました。そこで立ち上がったNPO法人は、ひとり暮らしの高齢者の悩みごとでもある「食事を提供することにしました。

総菜を販売するとともに、簡易的なレストランを併設し、高齢者が集う場所を作ったのです。買い物に来たり、食事をしに来たりすることで、地域の人たちがコミュニケーションを取れるようになったのです。

小さな空間ながらも、そこには笑い声が聞こえるようになりました

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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