永江さんからの回答
自分が被害者ならまだしも友人の上司で、かつ窓口で声を上げるにも刺し違える覚悟が必要というのは難しいですね…。これがセクハラや決定的なパワハラなら総務に直接報告して処分してもらうのが一番ですが、そうではないのが難しいところ、もしわたしが質問者さんならどうするかというと、この上司の上長へ匿名で手書きの手紙を書きます。
書き方としては決して悪口を並べ立てるのではなく「○○さんは仕事も出来るし頼りになる方ですが、~~というところがあって非常に困っているので変えてもらいたい。総務に申し出ると処分対象になってしまうため、上長である●さんから一言伝えていただけませんか」というのがベストです。
ポイントは「褒めてから落とす」ということ。詳細は何度もブログに書きましたが、つらつらと悪口を書いても逆効果なので「決して○○さんに辞めて欲しいわけじゃなく、~~という部分を変えてくれれば良いんです」と切々と訴えることが大切です。
上長にとっても、もしこのまま放置して大きな揉め事が起きれば自分の管理不行き届きになって責任問題に繋がりますし、教えてくれてありがとうと感謝するくらいだと思いますよ。
もしくは上長が信頼出来る人であれば、直接話を聞いてもらうのも一つの手です。その時は1人ではなく必ず2人以上で行くこと。1人だと単なる告げ口と思われますが、2人以上だと相手にも本当に困っているんだという深刻さが伝わりますよね。
おそらく上司も気が小さいタイプなので陰湿な嫌がらせをするのであって、上長にそれとなく注意されれば反省しておとなしく態度を改めてくれるのではないでしょうか。
いずれにせよ、日本ではずっと「耐えることが美徳」という風に言われてきて、それができないのは社会人として失格と考えている人もたくさんいます。しかし会社で働いて給料をもらって最高のパフォーマンスを出すということは、環境を作らないとなかなかできないわけです。自分たちの働く環境を良くするということもまた「働く」ということの一環ではないかと思います。
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