教育委員会が直接目撃。校長自らいじめ不登校問題を握りつぶす姿

 

さらに、こんなニュースも流れました。元、埼玉県川口市立中の男子生徒(現在は高校生)が、損害賠償を求めて裁判を起こしています。その裁判で、市がさいたま地裁に証拠として提出した武南署の捜査関連書面に虚偽の記載」があったことが判明したのです。同署と埼玉県警本部少年課、文書課の担当者らは2日、母親と面談し、虚偽を認めて謝罪し、訂正を約束しています。

元生徒はサッカー部に所属し、部活動中に他の部員に引きずられるなどのいじめを受けて、不登校になりました。市側が今年の9月の裁判で提出した県警の内部文書には、「元生徒が、2回足蹴りしていた事実があり、原因を作ったのは被害生徒自身と考えられると記載されていたのです。警察署は「記載者の主観が入ってしまった」との説明していると言うのです。

結局、警察が「いじめられた生徒に原因ある」と言っていたのです。しかも、母親にはまったく別の内容で説明していたことがわかっています。これは「故意」、つまり意図的に行われた報告といえます。警察が加害者側、あるいは学校の意向に沿って、つまり「忖度(そんたく)」して、虚偽の公文書を作成したと言えます。

私たち一般の人間は、警察が真実を明らかにしてくれるということを、当然、期待してしまいます。だからこそ、「警察」には権威や権力があるのです。そこが虚偽報告をするなどあってはなりません。それでは、いじめ被害者やその家族が助けを求めることができなくなります。当然、虚偽報告をした担当者や責任者は、懲戒処分がくだされるべきです。社会を不安定にさせるようなことを、そのままにしてはなりません。

本来、学校が「隠蔽する」、あるいは「嘘を付く」、「証拠を破棄する」などあってはなりませんし、ましてや「警察」が加担するなど「もってのほか」としか言いようがありません。

まもなく今学期も終わります。学年末になってからのいじめは、学校側の対応がにぶる傾向があります。何か、気になることがございましたら、ご遠慮無くご相談ください。

一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明

image by: Shutterstock.com

いじめから子供を守ろう!ネットワークこの著者の記事一覧

「いじめ」と学校の「いじめ隠ぺい」から、子供たちを救うための、父母によるネットワークです。いじめの実態やいじめ発見法、いじめ撃退法、学校との交渉法、いじめ相談などを掲載します。

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 いじめから子供を守ろう!ネットワーク 』

【著者】 いじめから子供を守ろう!ネットワーク 【発行周期】 週刊

print
いま読まれてます

  • 教育委員会が直接目撃。校長自らいじめ不登校問題を握りつぶす姿
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け