厳しい日本のAI事情
AI先進国のアメリカや中国と比較すれば、日本のAI研究開発も遅れているといえるでしょう。日本政府は「AIの利活用に関し、アメリカや中国の企業などによる覇権争いが激しさを増しているが、我が国は後れを取っている」として、AIを各専門分野で応用できる人材を2025年に年間25万人育成することを目指すとしています。
また、民間でもソフトバンクグループの孫正義社長が、17日に東京都内で行われた国際シンポジウムで、AIは国力の増加に繋がるとした上で、「試験科目になければ日本人は勉強しない」とし、有能なAI人材の輩出に向け、大学入試で「義務化すべきだ」と話しました。
このようなAIを巡る動きに対して、ネット上では様々な意見が聞こえていきます。
東大がソフトバンクの200億円の出資でAI研究所を作る件で、AI後進国と言った孫さんが今更日本でみたいな声ある様だけど。日本でこれだけ資本入れてくれる実業家いないですよ。出資の理由がなんであれ、間違いなく感謝かと。こういう人達に見切られたら、日本終わるよ。
— 渡邊陽介 (@YohsukeW) 2019年12月12日
今後日本で求められる人材は、AIやロボットに「使われる側」ではなく、「使う側」の人間
そして欲を言うと、新たなテクノロジーを「生み出す」ことができる能力を持った人材が社会で必要になってくる
特に今製造業で働いてる人は、これから高確率で人手が必要無くなるから今の内に準備した方が良い pic.twitter.com/mOBOAVMj0P
— ぱぐみざわ (@pugmizawas) 2019年12月18日
日本のお家芸である素材技術も、AIの進歩によって、その優位性が覆されるかもしれない。あるいは、もう既に覆っているかもしれないと言うのが、このニュースの中で重要なポイントだと思う。
— gero – NO MORE ABE (@garirou) 2019年12月19日
現時点でのAI開発で最も脚光を浴びているのは、画像認識等の非言語分野であり、ここでは英語に弱い日本の技術者もハンディキャップ無しで戦えますが、私はむしろ日本語の言語処理の分野での優れた研究者の登場に期待しています。ニーズは結構高いのに、ここでは外国勢との競合が少ないので有利です。
— 松本徹三 (@matsumotot68) 2019年12月17日
ソフトバンク孫社長:大学入試でAIを試験科目に取り入れるべきと主張。それ以前にAI技術のベースは数学、特に「行列」などの線形代数。昔は「行列」を当たり前に学習したが最近の高校数学からは「行列」が削除されているらしい。この問題も大きい。https://t.co/SrQQdXbHqGhttps://t.co/5alAjFfnRQ
— 中村幸雄 Yukio NAKAMURA (@yukio_n_being) 2019年12月17日
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