出生数減少がもたらす社会不安
予想を上回るペースで出生数が90万人を下回ったことは、専門家からも驚きの声が挙がっています。同時に、少子化は様々な面でマイナスな影響を及ぼすと指摘します。
例えば社会保障。少子化により社会保障制度を支える世代が減ることで、医療や介護、年金といった社会保障に大きな影響が出てくることが予想されます。また、経済の面でも、労働力が足りなくなれば一人当たりの生産性が落ち、今までと同じ発想で経済成長を遂げることが難しくなるとの声があります。
少子化に伴って進む人口の減少。今年記録した自然減の51万2000人という数は、鳥取県の人口55万人とほど同じ。毎年、一つの県の人口が減っていくことを意味します。
決して誰しもが子供を産みたくない、育てたくないと思っているわけではありません。収入が少なく、経済的な不安から結婚に踏み切れない、子供を作れない、また生活が苦しいから希望する人数の子供を産めない、育てる自信がないという人たちもたくさんいます。国はもっとこの問題を真剣に考え、もっともっと大胆な施策を始めなければならない局面にきていると言えそうです。
この報道を受け、ネット上では厚生労働省の見解や、政府のこれまでの対応について、厳しい怒りの声が挙がっています。
私は今年8年ぶりに出産したけど、給料は上がらないのに消費税は上がるし、保育園は空かないし、妊娠は病気じゃない、望んでなったんだから我慢しろなんて言う奴がいる世の中じゃそりゃ減るわ。
ことしの出生数、初の90万人割れ 厚労省推計 – LINE NEWS https://t.co/Fw4nD9jYfY #linenews
— y_k_e_n_hy (@y_k_e_n_hy) December 24, 2019
病院の待合室で出生数減少のニュースを見てた。「原因は出産適齢期の女性の人口の減少と、令和婚のために結婚を先延ばしにしたカップルが多かったためと思われる」と言っててびっくりして目玉落ちちゃうかと思ったわ。
れ、令和婚のため…!
子育てしにくいからだよ!!!気づいて!!!!— えり (@yasumilk0923) December 24, 2019
ギャンブル依存症治療や禁煙治療が保険適応なのに、不妊治療が保険適応外って明らかにおかしいし、これを機に不妊治療が保険適応になってほしいと切実に思う。
2017年で16人に1人が体外受精での出生。それ以外の不妊治療も含めれば不妊治療を経た出生はめちゃくちゃ多いはずhttps://t.co/4z1RYAeBJb
— mph医学部学士編入生 (@k100mph) December 24, 2019
少子化は国難だ、と衆院を解散し自民・公明党に任せてくれと国民に約束した安倍政権に何の責任もないんですか。
この間、やった事は非正規労働者を増やし、消費増税し、社会保険料を上げ、弱者を見捨て・・・
結婚も出来ず、子どもを産めない社会にしたのは誰だ😡
https://t.co/5AWKf2Jzit— 俵 才記 (@nogutiya) December 24, 2019
2019年推計出生は86万4千人。調査開始後初の90万人以下で前年比5.9%の急減。後世、安倍政権は“少子化無策政権”の悪名を残すだろう。私は第1子100万、第2子300万、第3子1000万の子育て支援金支給による“納税者倍増計画”を提唱してきたが未だ動きなし。日本は少子化無策で滅ぶ。https://t.co/Eps7b13o9N
— 門田隆将 (@KadotaRyusho) December 24, 2019
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