台湾まで行けば金環日食のチャンスも。2020年の天文現象総まとめ

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月の初めに毎月の「ほしぞら案内」を配信してくださる、無料メルマガ『1日1粒!『幸せのタネ』』の著者、須田将昭さん。今回は年初ということで、2020年に楽しむことができる天文現象を紹介してくださっています。今年はどんな「天体ショー」を見ることができるのでしょうか。

2020年、天文現象のあれこれ

「今月のほしぞら案内」ですが、新年の幕開けですので、2020年の天文現象についておおよそのことをご紹介してみましょう。

まずは、6月21日の部分日食からご紹介します。2019年は1月と12月に部分日食があったものの、私はどちらも天候が良くなく見ることが叶いませんでした。今度の部分日食こそじっくり見られることを願います。ちょうどこの日は夏至に当たります。つまり太陽が通る道筋は1年で最も高い経路を通り、昼の時間が最も長くなるわけですから、かなり見やすくなります。時間帯は16時から18時ですが、日没が19時ごろですから、十分な高度で見ることができるでしょう。

南に行くほど欠け具合は大きく、関西でも半分ぐらいが欠けて見え、沖縄では8割ほど欠けて見えます。もっと南に下がって台湾まで行くと金環日食が見られます。日曜日ですし、月曜日に休みを取って、土日月の2泊3日での往復でもしかしたら金環日食を楽しめるかもしれない、と思うとちょっとわくわくしますね。

日食では、12月15日に南米で皆既日食が起こります。残念ながら日本では見ることができませんが、きっと多くのツアーで盛り上がることでしょう。

月食は今年は日本では半影月食が3回観測されますが、実際のところ、肉眼で見てはその暗くなるところはわからないぐらいです。

見やすい天体としては次に惑星ですね。今年の期待は火星です。2年前の夏に最接近を迎えた火星が2年2ヶ月ぶりにまた地球に近づいてきます。前回の接近は5,759万kmで、今回は10月6日6,207万kmまで近づきます。前回ほどではないにしても、火星の視直径は22秒を超え、これだけ大きく見えるのは次には2033年まで待たねばなりません。

ぜひお近くの公共天文台などで開催される火星観望会などに参加して真っ赤な火星をご覧ください。

次は年末12月21日から22日にかけての土星と木星の会合です。木星の公転周期は約12年、土星は約30年なので、その二つの惑星が近くに見えるというのは20年に一度の現象です。最も近づいて見える時には、木星のガリレオ衛星の軌道より内側に土星が見えるという状況で、これは見逃せません。

10倍くらいの双眼鏡でも木星と土星の接近の様が見えるでしょうし、100倍くらいで見ると、木星と土星の両方を楽しめるでしょう。

3大流星群は、しぶんぎ座流星群は極大時が昼ですし、ペルセウス座流星群は下弦の月が輝いていてどちらも条件は思わしくありません。ふたご座流星群だけは条件が良好のようです。これはまた12月にご紹介しましょう。

今年も色々な機会に星空を眺めてまいりましょう。

image by: LP2 Studio / Shutterstock.com

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