結局、第2東海道新幹線という無駄に終わる?
以上、そもそも「もっと速く」という20世紀的思想の時代遅れに加えて、リニアの「超電導」という技術の原理的な無理無茶と実際的な未成熟があり、それでも「安倍首相のお友達」ということだけで推進されてきたのがリニア新幹線である。突き放して見れば、すでにほとんど実現不可能のようにもみえるけれども、実はJR東海は最初から、「そういうこともあろうか」と覚悟していたのではないかと上記『選択』は指摘する。
▼もしJR東海が超電導リニア開業を断念しても、中央新幹線は現在走っている鉄輪方式で開業させることが可能な構造になっている。
▼トンネルの大きさは、東海道新幹線の車両が通行できるようなサイズで作られており、経路勾配も最大40バーミルに制限され、鉄輪式車両が通行可能。つまり、超電導リニアの頓挫を織り込んだ「保険」が準備されているのだ。
▼国の財政投融資資金も投入されている。これで単なる鉄輪式新幹線の建設ということになれば、やっていることは「融資詐欺」と変わらない……。
な~に、これ。唖然とするしかない。
という訳で、リニア新幹線は、文明論的には全く以て二重に時代錯誤であり、技術論的には「穴だらけ」で乗客・乗員の命を守れるのかどうかも疑わしい未成熟なレベルであって、こんなものを安倍首相と葛西がお友だちだからと言って、公費まで費やして強行するなどあり得ない。今年の「こんなもの要らない」リストの筆頭がこれである。
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