忘れるな。たったひとつの「命」がどれほど大切なのかという事を

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みなさんは日々、「命の重み」を感じていますか? 生きているのが「当たり前」になってしまっている日常のなかで、自分自身の命について考える時間なんて“0秒”だという人も少なくないと思います。無料メルマガ『人間をとことん考える(人間論)』の著者で薬剤師・経営者でもある小原一将さんは、この「命の重み」について自身の考えを述べています。これを機に、命について考える時間を作ってみてはいかがでしょうか。

命の重み

命はお金よりも大切だとか、命より大事なものはないといった言葉はよく聞く。確かにその通りのようにも思う。そういった文脈の中で命の重みとは何かを考えてみたい。

私の「命」とは一つであり、私が所有しているものである。それは私の両親から授かったものであり、その両親が大切に扱ってきたものでもある。そう考えると私のものではありながら、両親のものであるとも言える。

所有者はもちろん私であるが、一定の口出しをする権利はあるように感じた。両親がいなければ私の命というものは誕生せず、そしてその命を今の今まで紡いでいくことができなかったからだ。

それは今の私の立場でよく理解できるようになった。命は自分だけのものではない。自分の上の世代に支えられ、そして自分の下の世代を支えなければならない。

昔はそういったことをほとんど考えたことがなかった。表現の仕方が正しいかは分からないが、命を雑に扱えた。自分が世界の中心にいて、好きなことをして、自分の思うように生活をして、今この瞬間だけを考えていればよかった。

命の重みを全く理解していなかったのだ。

命が大切だというのは分かっていたが、一人称でしか命というものを捉えておらず、自分の命が他人にとってどのような存在であるかを本当に理解はできていなかった。

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