忘れるな。たったひとつの「命」がどれほど大切なのかという事を

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つい先月に大学時代の友人が他界したと連絡を受けたことも、今回のテーマを考えるきっかけになった。特別、仲が良かったわけではないが、彼には妻と子どもがいることを知っていた。

「命の重み」というものは自分だけでは感じることが難しいのかもしれない。生まれたときから自分の命は自分とともにあり、片時も離れず命は側にあった。それは空気や健康と同じように、危機的なことが起こる、もしくは何かしら人生に大きな変化がなければ気づかないものなのかもしれない。

私の命自体に重みが増したというわけではないのだろう。その重さを実感し始めたと表現するのが正しいように思う。ただ、主観的に捉えるとそうなのだが、客観的に見ると重みが増しているのかもしれない。

命という物体があるわけではなく、概念であり主観的なものなのでその重さは誰が見るかによって変わるかもしれない。自分の命と言うが、自分から見た自分の命の方が適切であり、主観的な捉え方だけでは十分ではない。

命を別の角度から見る必要がある。生活にまた一つ、考えなければいけないことが増えた気がしている。

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小原一将この著者の記事一覧

■医師を目指して二浪したが実力不足のために薬学部へ。しかし、薬学には全く魅力を感じられなかった。哲学や心理学などの本を読み漁り、サークル活動やフリーペーパー作成など大学生活を薬学以外に費やした。 ■薬剤師資格を持たないまま卒業し、臨床心理士を養成する大学院へ進学。しかし、臨床心理学の現状に落胆。 ■薬学の勉強をし直して薬剤師資格を取得。薬局に勤務し今に至る。 人間とは何を考え、どのように行動するべきなのかを大学生活の4年間で考え抜いた。友情や恋愛、道徳や倫理などジャンルにとらわれないものを提供する。

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【著者】 小原一将 【発行周期】 毎月1,11,21,日

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