国民の命より中国のカネ。新型肺炎で後手後手に回った日本の失敗

 

新型肺炎感染拡大の危機

中国で2月3日現在、新型肺炎の感染者数が17,238人、死者は361人に拡大している。日本人同士での3次感染者が出て、日本でも感染拡大が起きているようだ。1日で3,000人以上も感染者数が増加している。

武漢から、春節の1/20からの時期、日本に来た観光客は9,000人である。武漢から帰還した日本人は、100人に1人が感染者であることを考えると、武漢から来た観光客も100人に1人が感染者であったはずである。

その感染者数は90人で、この感染者が、平均2.2人に移すので、2次感染者数は198人、その人が移すので、3次感染者数は436人で、その人が移すので、4次感染者数は958人であり、元の武漢からの観光客が帰った後、日本人感染者数は、1,592人である。2月3週目で、この数になっているはず。5次感染者は2,107人というように、2倍の速さで増加していく。現時点は2次の198人だとしても多い。

しかし、現在、確認できた患者数は20人、内8人は武漢からの帰還した日本人であり、この人は他者に移していないとすると、後186人を見つける必要があるということになる。そして、どんどん増えていくことになる。

初期対応を日本の政治家も後手に回ったことで、日本のパンデミックは、毎週級数的に増加して、4月までには1万人までになるはず。

日本の政治家が、優先順位を間違えたことは確かである。1月終わりに西村経済再生担当大臣が、経済を考えて対応すると述べたが、日本人の命より中国観光客の落とすお金の方が大事ということであり、本当にびっくりした。このような感覚では、日本人の命は守れない。富と命では、命の方が大切であるという感覚がない。

そして、昨日電車に乗ったが、まだマスクをしている人が少ない。日本政府は楽観的な対応をすることで、皆にまだ、この新型肺炎の恐ろしさが徹底されていない。

重症率20%であり、死亡率は2%であることを考えると、不必要に恐れる必要はないが、国民には最低限のルールを徹底することが、必要である。

まずは、中国との航空路の閉鎖をして、新しく中国での感染者が入らないようにすることが急務である。それと感染者と閉空間に居た人たちを探すことだ。武漢からの観光客・感染者が立ち寄った店の従業員と客、新幹線で同じ車両に乗り合わせた人たち、映画館などでの一緒に見た人たちに、検査を行うことである。

しかし、人が確定できないので、場所と時間を告知して、申告してもらうしかない。ここが日本は弱い。法律での義務もない。しかし、それでは感染拡大を引き起こすことになる。

もう1つ、閉空間では全員がマスク着用することを徹底する必要がある。感染者に症状がなく、本人も感染者である自覚がない。よって、全員がマスクをして、感染を最低限に抑える必要にある。米国CDCは、手からの感染を重視している。このため、手を洗うことを奨励している。

ワクチンは、最低でも1年かかると言われている。今から半年は、流行することになる。しかし、免疫系を壊すHIV系のタンパク質がウィルス中に挿入されているので、ワクチンができないという意見も出ている。このウィルスは、自然界にはない物だとインドの生物学者は表明している。

このため、インド政府は、伝統的なアーユルベーダ治療しか効かないと表明している。双黄連口服液などの伝統的な漢方薬などの治療も出てきている。自分の免疫系の強化で治すしかないようである。このように簡単なウィルスではない。

危機管理の鉄則は、一番悪い状態を想定して、それに対して対策を打つということである。その鉄則を日本の政治家は行っていない。

官僚はルールに沿って、業務を実行することが基本であり、ルールから外れる非常時、危機時には、政治家が前面に出て、ルールを超越して指示を出さないといけない。

日本の戦後教育の結果が、このような胆力のない政治家を生んだようである。リーダーはどうあるべきかという東洋思想を全然体得していない。自民党よりひどいのが、野党であり、この非常時に「桜をみる会」を質問している。どうしようもない。

そのため、官僚と政治家のやることが楽観論や性善説で行動して、遅いし、甘い。今は、中国の生物化学兵器が漏れ出したという仮定で、行動し早期に収束させることである。

そうしないと、4月にはパンデミックが起き、オリンピックは中止せざるを得ないことになる。

早めの対応で、習近平が言う「悪魔」を退治することである。

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