また、中国の厄介な点は、政治や思想に関してはまったく開かれておらず、加えて、習近平政権は腐敗追及運動を展開していますが、賄賂政治はほとんど撲滅されていないことです。
中国には城管と呼ばれる街の監視員が見回る制度があり、無許可営業の露天商や駐車違反、違法建築などを取りしまっています。だが、城管が取り締まりの対象者に対して殴る蹴るの暴行を重ねる事件や、露骨に賄賂を要求する事態が頻発しており、社会問題にもなっています。
しかし、やればやるほど赤字が増え、撤退するといえば従業員全員の将来の退職金から補償まで払えといわれて、やめるにやめられない外資企業にとっては、新型肺炎騒動はチャンスになる可能性もあります。日本大使館や外務省の撤退勧告であるから堂々と撤退できるわけです。中国側も現地の駐在員を拘束することもできないでしょう。がんじがらめにされていた日本企業にとっては、またとない撤退のチャンスでもあるのです。
また、中国のGDPが約2%鈍化すれば、もちろん世界経済全体に大きな影響を与えますが、少なくとも中国経済の後退によって軍事予算が減少するので、中国の軍事的脅威はやや緩和されることになるでしょうし、医療衛生の改善など、中国人にとってもプラスになる面があると思われます。
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※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2020年2月5日号の一部抜粋です。初月無料の定期購読のほか、1ヶ月単位でバックナンバーをご購入いただけます(1ヶ月分:税込660円)。
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