世界を震撼させている新型コロナウイルスで、新たなことが判明した。昨年12月8日に新型コロナウイルスによる肺炎を発症した最初の患者が、発生源とされていた「華南海鮮市場」とは無関係だったことを武漢市政府が明らかにしたと時事通信が報じた。中国の保健当局や世界保健機構は、華南海鮮市場で売られていた野生生物から人間に感染したとの見解を示しているが、発生源は別の可能性が出てきた。
武漢市政府は、新型コロナウイルスによる肺炎を発症した最初の患者が、市内の華南海鮮市場とは無関係だったことを明らかにしました。
中国の保健当局やWHOはこの市場で売られていた野生生物から最初に人間に感染したとの見方を示していますが、発生源は別だった可能性も。— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) February 26, 2020
真の「発生源」はどこ?
世界12ヶ国で採取された93のウイルスデータを分析した「中国科学院シーサンパンナ熱帯植物園」は、新型コロナウイルスは外部から武漢の市場に流入し、急速に広がったと発表。一部では、情報を隠蔽しようとする政府の姿勢に不信感を抱く者などから「生物兵器用ウイルス」が流出したとの見方も出てきているが明確な証拠は無い。
発生源の中国「日韓からの訪問者隔離」
北京市政府は26日、新型コロナウイルスの感染が拡大する日本や韓国などからの訪問者を14日間隔離すると明らかにした。中国では、日本政府が発表した感染対策の基本方針について「武漢の状況と似ている」「武漢も最初は軽い症状は自宅隔離だったが、家族に感染が広がった」「これでは感染拡大は防げない」と心配する声が上がり、「なぜ武漢の経験や教訓を生かさないのか」と批判の声もあるとのこと。
発生源である中国にまで隔離措置をとられるようになってしまった日本。これまではコロナウイルスへの感染を心配する声が多く見られていたが、経済的な損害やイベント自粛などによるダメージなどから不満の声が増えているように感じる。