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切られたトカゲの尻尾。案里氏ウグイス嬢「買収」で秘書ら逮捕

自民党の河井案里議員の陣営が去年の参議院選挙でいわゆるウグイス嬢に法律の規定を超える報酬を支払った疑いが持たれている事件で3日、広島地方検察庁は、衆議院第二議員会館にある夫の河井克行前法務大臣の事務所に公職選挙法違反の買収の疑いで捜索に入り、案里議員の公設秘書と夫の河井克行前法務大臣の秘書らを公職選挙法違反の運動員買収の疑いで逮捕したと、NHKニュースやTBSニュースなどが速報で伝えた。逮捕されたのは案里議員の公設第二秘書、立道浩容疑者(54)で、このほか、夫の河井克行前法務大臣の秘書らも逮捕されたという。


法定上限の倍額支払い

案里議員の男性秘書は2019年の参院選の選挙期間中、選挙カーの車上運動員に法定上限である1万5千円にさらに1万5千円を上乗せした計3万円を支払った公職選挙法違反の買収の疑いがもたれている。任意聴取では法定上限の倍額の支払いや、違法性の認識があったことを認めていた。案里氏や今回の件を理由に法相を辞任した夫の克行氏の関与の有無に注目が集まっている。

運動員の男性「96万受領した」

日刊ゲンダイの調べによると、広島地検は運動員だったという男性会社員も任意聴取しているという。この男性は違法性のある報酬だと認識した上で約96万円を受領したと説明しているとしている。男性は克行氏から「月70万円支払う」と口頭で約束され、選挙運動支援の依頼を受けたという。

安倍首相「案里氏は説明責任を」

河井夫妻は1億5000万円という莫大な資金を自民党本部から受け取っていた。これだけを見ても政権の「お気に入り」であったことは間違いないが、この件について安倍首相は3日午前の参院予算委員会で「国会議員として国民に説明を果たす責任を負っている」と述べた。「桜を見る会」や「森友学園」をめぐる問題で、国民を侮辱しているとしか思えない答弁で散々逃げ回ってきた安倍首相。自身も説明責任を果たしていない問題は山積みである。まずはご自身がすべての疑惑について明らかにしてから、そのような発言をしたらどうかと思うのは私だけであろうか。

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source: NHKニュース日本経済新聞毎日新聞朝日新聞日刊ゲンダイ時事通信

image by: Taisyo / CC BY

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