他には、ニューヨーク州やミネソタ州など州ごとの名産をとりまとめたエリア、新たな食品を発掘する食のインキュベーターブースなども設置。グルテン・フリー食はもちろんだが、今年はアルコールが入っていないビールやカクテルが多数出展。次号でお伝えするトレンドの1つにも選出されており、特にフルーツや炭酸水と合わせてインスタ映えしそうなお洒落な瓶に入れているものが多めである。
日本でもノンアルコール飲料は人気だがアメリカでもその傾向が出ているようで今こそ甘酒をオシャレな入れ物に入れて売ったらチャンスがあるのではないだろうか。もしくは、日本酒の麹の香りを生かした健康飲料なども良いと思う。
モスコーニ・センターほぼ全域を使って開催しているので全部をみてまわるには2日は必要だが、ターゲットを決めてみていくなら1日でも良いし、例えば、視察期間を4泊5日程度にして、1日目はフード・ショー、2日目は市内の主な食品スーパーや注目の食の小売店視察、3日目は食以外の小売店調査のような日程を組めばかなり効率的な視察になるだろう。
サンフランシスコは小売店に関しては少し弱いので、欧米の食のトレンドをみてまわりたい方は6月のニューヨークのフード・ショーをおすすめする。
ちなみに食品を作っているという方はこういったフード・ショーに出展したいと考えられると思うので、関係者に聞いたおおよその出展料金をお伝えすると、JETROのブースで出展する場合は数百万円、独自でブースを出す場合は1千万円は予算を持つべきだそうだ。この他、渡航費なども発生する。将来的にブース出展されたい人にとっても、まず視察しておくのは非常に効率が良いと思われる。
なおこのカンファレンスを主催するのはスペシャルティ・フード協会(Specialty Food Association)。1952年にニューヨーク市で設立し、市場規模1億4,870万ドル(約165億円)あるスペシャリティフードの主唱者として、作り手と消費者を繋げ業界の活性化のために尽力している。『食を通じて世界を繋げたい』という想いで新たな食品や飲料品の発掘、食のトレンドを知れる場としてこのフード・ショーを開催しているとのこと。
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