麻生太郎財務相は10日、新型コロナウイルスの感染拡大による金融市場の混乱やその対策について言及したと、産経新聞など各メディアが報じている。10日の東京株式市場で日経平均株価が一時1万9000円を下回るなどの金融市場の混乱については「為替も株価も神経質な値動きが見られる」と述べ、資金繰り支援などの対策を取る考えを示した。また、新型コロナウイルスの名称について「武漢発のウイルスの話で、新型とかついているが、武漢ウイルスというのが正確な名前だと思う」と麻生節を炸裂させた。
追加経済対策は「武漢ウイルス」終息次第 麻生財務相https://t.co/CqSx5DWeIV
信用金庫や地方銀行など地元密着型の金融機関に対して、「『資金繰り大丈夫ですか?』と聞く態度が大切だ。言ってくるまで待っていたら間に合わないかもしれない」。#新型コロナウイルス
— 産経ニュース (@Sankei_news) March 10, 2020
景気悪化リーマン以下
リーマン・ショックの際は市場から現金がなくなって騒ぎになったが、今回の「コロナショック」については「そんなことは起きていない」と述べ、2008年のリーマン・ショック級の景気悪化が起きていないことを強調。改めて、冷静な判断を求めたという。また、主要20カ国の対応については「アメリカを含めてまとまりつつある」と述べたとしている。
緊急対策第2弾の内訳
政府が10日にまとめた緊急対策第2弾では、4308億円の財政措置をとることが明らかになった。内訳は、感染拡大防止策などに486億円、臨時休校で職場を休まざるを得ない保護者への支援などへの課題対応に2463億円、企業の事業活動縮小や雇用への対応に1192億円、WHOなどによる緊急支援への拠出で168億円。