新型コロナウイルスの正式名称「SARS-CoV-2」の日本語訳とは?

 

今はマスクと手指消毒用アルコールが不足している。アルコールに関しては、今まで使う習慣のなかった人たちが使うようになったと考えれば品薄も理解できる。ただ、今まで使わなかったという人も衛生面に配慮してきっと普段から石鹸等で手洗いはして来た筈である。本当はそれで十分なのである。

コロナウイルスはエンベロープと呼ばれる脂質の膜構造を持つタイプのウイルスである。脂質と聞いてピンときた人も多いと思うが、これを破壊するにはアルコールと同様に界面活性剤である石鹸も有効なのである。寧ろ徹底してやれば手洗いの方が安全である。そこは手術前の外科医にでもなったつもりで是非とも手際よく入念にやってもらいたい。

マスクに関してはまさに前述のパニック状態である。ここ数年来マスクは、冬は感染症対策、春は花粉症対策として必須のアイテムである。ついでに言えば、すっぴんを隠すのや有名人の変装にも使える。目立たないからそんなふうにも使えるのである。電車も歩道もあっちもこっちもマスク面だらけ、つまり十分行き渡っているということである。

もとより医療従事者は事の有る無しに関わらずマスク着用は常識である。故に必要量は常に安定している筈である。然るにマスクが不足しているということは、必要以上に買い込んでいる者があるということである。何百枚買い占めても口は1つである。意味はない。それに万一、万々一に備えると言うならマスクよりも、水・糧食(ration)・アサルトライフルに大量の弾丸でも隠し持っていた方が余程安心であろう。世界秩序の崩壊まで案じてみても詮無いことである。

いっそ無いなら無いなりに割り切って「マスクなぞは口鼻を覆うガーゼ付きの布だ」くらいに考えて、いろいろ代替してみてはどうか。個人的には西部劇の列車強盗風なんかおすすめである。「あるだけのもので何とかする」非常時にこそ大切なのは、この「マクガイバー精神」なのである。

image by: Morumotto / shutterstock

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ここにあるエッセイが『8人ばなし』である以上、時にその内容は、右にも寄れば、左にも寄る、またその表現は、上に昇ることもあれば、下に折れることもある。そんな覚束ない足下での危うい歩みの中に、何かしらの面白味を見つけて頂けたらと思う。

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