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選手村という問題

【東京】は1面トップに、五輪延期の際の選手村についての記事。見出しから。

 ポスト選手村 補償問題に?
 東京五輪 延期なら…
 分譲・入居遅れ懸念
 1万2000人の街づくり 影響

uttiiの眼

五輪が延期となれば、選手村が問題になる。大会後にマンションとしてリフォームされ、2023年春には入居が始まる予定のため、入居時期の遅れと補償問題が発生する可能性が高い。周囲の商業施設もあてが外れることになるなどの問題も。

選手村は21棟の宿泊棟などからなり、大会期間中、最大で2万6000人が暮らす町となる。選手村は、建物を所有する開発業者から都が借りる形で、年末には返還期限がやってくる。既に第1期分890戸が完売しており、大会が1~2年延期されれば、入居時期は確実にずれ込むことになる。今月末には第二期販売が始まる予定で、入居時期が決まらなければ売れ行きにも影響が出ると。

選手村一帯は「晴海フラッグ」という人口1万2000人の街に生まれ変わる予定で、区立の小中学校は選手村のメインの食堂跡に立てる予定。他の食堂の建物は改装して商業施設が入る計画。こうした計画がすべて予定に間に合わないことになる。

想像だが、様々な調整が済むまでは、責任がある立場から「延期」を口にすることはできないのだろう。延期せざるを得ないことはとっくの前に分かっていることで、要は調整待ちだったのだろう。今朝、国会で安倍総理は「延期の可能性」について初めて公式の場で言及したので、延期しての開催にメドが立ちつつあるのかもしれない。

【あとがき】
以上、いかがでしたでしょうか。延期はあっても中止はあり得ないと言われる東京五輪ですが、オーバーシュートの恐れが言い立てられる中、今年の秋には開催できるのか、それとも1年経てば大丈夫なのか、2年必要なのか…。パンデミックが収まって、世界中からアスリートが集まってこられるようになるまでの時間…これこそがすべてを決定づける要素なのだと思います。今の段階では条件が余りに複雑で、誰にとっても判断は難しいことでしょう。もしも4年延期せざるを得なかったら、それは中止とほぼ同義になるのでしょうね。

image by:  Evan El-Amin / shutterstock

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ニュースステーションを皮切りにテレビの世界に入って34年。サンデープロジェクト(テレビ朝日)で数々の取材とリポートに携わり、スーパーニュース・アンカー(関西テレビ)や吉田照美ソコダイジナトコ(文化放送)でコメンテーター、J-WAVEのジャム・ザ・ワールドではナビゲーターを務めた。ネット上のメディア、『デモクラTV』の創立メンバーで、自身が司会を務める「デモくらジオ」(金曜夜8時から10時。「ヴィンテージ・ジャズをアナログ・プレーヤーで聴きながら、リラックスして一週間を振り返る名物プログラム」)は番組開始以来、放送300回を超えた。

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【著者】 内田誠 【月額】 月額330円(税込) 【発行周期】 週1回程度

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