1年程度の延期が決定した東京オリンピックの開催時期について、大会組織委員会では、オリンピックの開幕は来年7月とする日程案が有力となっていることがわかった。世界的に広がる新型コロナウイルスの終息の兆しを見通せず、可能な限り開催時期を遅らせる狙いがあるという。
2021年も夏の開催へ
近年の五輪は、金曜日に開幕し17日間の日程の最終日の日曜日に閉幕するのが通例。今年7月24日開幕の当初計画に近い金曜日として、来年7月23日の開会式が有力となっている。また、当初計画と大会日程がほぼ同時期となるため、すでに作成しているプランを微調整して活用できるという点も大きいという。約8万人が必要となる大会ボランティアを、夏休み中であれば確保しやすい。
この日程の場合、その後の日程も1日ずつ前倒しされ、オリンピック閉幕が8月8日、パラリンピック開幕が8月24日、閉幕が9月5日となる。
延期した大会の日程を巡ってはIOCのバッハ会長が、夏だけに限らず様々な選択肢があるとの見解をこれまでに示していて、国際競技団体の一部からも暑さを考慮して春の開催を求める意見などが出されていた。
大会組織委員会や東京都はIOCなどとの協議を進めて調整に入り、今週中には一定の結論を出したいとしている。
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