放送権で「コロナ」バブル?欧州唯一のサッカー開催国ベラルーシ

2020.04.07
by tututu
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新型コロナウイルスの感染拡大の影響から、世界中のスポーツが中止や延期となる中で、公式戦を開催しているサッカーリーグが存在する。欧州で唯一試合を行っているベラルーシは、海外から放送権契約が殺到するなど「コロナバブル」に沸いているという。

コロナ感染が広がる中でも開催

ロイター通信によると、現在公式戦を開催しているサッカーリーグはベラルーシ(欧州)、タジキスタン(アジア)、ブルンジ(アフリカ)、ニカラグア(北中米カリブ海)の4リーグ。世界的に見れば、いずれも普段なら見向きもされない超マイナーリーグだ。しかし、現在は違う。多くの国から注目を集めているという。

特に顕著なのがベラルーシ。欧州主要リーグが既に試合開催を断念していた3月19日に開幕し、国内感染者が700人、死者数13人(7日現在)が出た今も続行している。異例の強行開催に踏み切ったといえるベラルーシだが、同国協会の広報は「安全策は講じている」と強調する。

感染者や死者が出る中でのリーグ運営に批判が集まる中、なぜベラルーシは試合を続行させているのか?そこには、「コロナバブル」ともいえる、多額なコンテンツ収入が関係している。

FIFAランキング87位(2020年2月発表)とレベルも知名度も低いベラルーシのプレミアリーグ。それでも欧州で唯一行われているトップリーグとなったことで、スポーツイベントが軒並み中止となる状況での貴重なコンテンツとして海外から引き合いが急増しているという。

英紙デーリーメール(電子版)によると11カ国の放送局と放送権契約を締結。ロシアのマッチTVとは21万ドル(約2300万円)で、同リーグとしては高額契約となる。。同紙は「リーグ上層部にとっては人命よりも放送権が上」と報道。マイナーリーグに世界中から批判も注目も集まっているとスポーツニッポンは伝えている。

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