放送権で「コロナ」バブル?欧州唯一のサッカー開催国ベラルーシ

2020.04.07
by tututu
 

人々の健康よりコロナバブルか? 

ベラルーシ政府は2日、国際的な文化、スポーツ、科学などのイベントを6日まで中断するという内容を含む感染防止対策を発表したが、サッカーだけは影響を受けていない。

ベラルーシサッカー連盟(ABFF)のセルゲイ・ジャルデツキー事務局長が、アメリカ『ESPN』が行ったインタビューによると、「毎日のように状況を確認している」とした上で、「我々は医療システムを完全に信頼しており、現在のところリーグを中止する理由はない」と主張。「いくつかの国の状況が非常に深刻であることは理解しているが、当局と相談した結果、我々のリーグは当面継続できるという理解を得ている」と説明しているという。

ベラルーシ・プレミアリーグの観客動員数は平均1000人ほど。ファン同士が一定の距離を取って座るなどの対策を講じている。ジャルデツキー氏は「ベラルーシは大会を中断させるほど危機的な状況ではない」と改めて訴えるとともに、サッカーは「現在の疫学的ニュースがあふれる中でリラックスする手段になり得る」と語っている。

他にも開催している海外サッカーリーグ

新型コロナウイルスの感染者がまだ出ていないタジキスタンでは、20年シーズンが4日に開幕。予防措置で無観客となった以外は普段通りの開催になったという。昨季国内3冠に輝いたイスティクロルのレフチェンコ監督は「世界がパンデミックなのに、この国にはウイルスがなくて、今季が始められるのはありがたいね」と喜びを語っている。

また、昨年8月開幕のニカラグアとブルンジは国内感染者が1桁と少ないため、無観客開催としながらシーズンを続行。それでも選手からは不安の声も上がっており、ニカラグア1部ラスサバナスのGKモスケラは「他の選手との接触を避けている。相手が感染しているかも、と思うと試合に集中できない」とコメント。リーグとしても「競り合いが少なくなり、サッカーが変わった」と影響は大きいという。

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