日本の家庭料理の6割がフライパンで欧米の6割がオーブンを使う訳

 

また、日々料理を作っていて興味深いのは「家庭料理の60%はフライパンを使う」ということ。昔は、雪平鍋で作っていた煮物や煮魚まで今ではフライパンで作る。日本のシュフは、テフロン加工のフライパンが大好きだ。一方、欧米の料理番組を見ていると、彼らの料理の「60%はオーブンを使う」。その訳は、欧米人は窯でパンを焼いていたので、肉・魚・野菜のローストや煮込み料理、ケーキなどをオーブンで調理するようになった、と考えられる。おくどさん(かまど)でご飯を炊き、味噌汁を作って来た日本人は何でも直火で調理する習性が身に着いた。

これ以外でも、日本固有の食文化に「カウンター食」がある。カウンターで食事をしたり、酒を飲む風景は海外ではほとんど見かけない。例外的にスペインの「バール」や、米国のBARなどがある程度。オープンキッチンの前で簡易に飲み食いする文化は、江戸の屋台料理の名残りであろう。それが継承され、コの字居酒屋や、牛丼屋のカウンターになった。「日本の食文化」って面白い。

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