人事評価を高める“直談判”のお作法。これが通じない会社は辞めてOK!

 

仕事の7訓

そこで、特に若手が陥りやすい勘違いとして、私が考える「仕事の7訓」をご紹介します。

1、仕事は他人のためにするもの

これは前述の通りで、他人のためにするからお金をいただけるのです。自分のためにやるもの、たとえば趣味は自分の懐からお金を払わなければならないですが、「収入」とは自分以外のところからお金が入ってくることを指します。

ということは、自分以外の誰かが満足しなければお金はもらえない。だから他人のためにするのが仕事なのです。

2、仕事は自己評価するものではない

これは前項とのワンセットみたいなものですが、だからこそ仕事の出来不出来やクオリティなどといった評価をするのは、自分ではなく他人なのです。

自己啓発書にしても、自分で「これはいい作品が書けた」と私が勝手に思ったとしても、売れなければそれまで。評価はゼロということで、当然ながらお金もいただけません。

3、仕事は客を選ぶ権利がある

ただし、売り手はその商品の特性などから、客を選ぶことができます。自分が提供する商品サービスに不向きな人にまで売る必要はありません。

たとえば高級レストランにドレスコードがあるのも、その雰囲気やブランドイメージを保つため。だからTシャツに短パン、サンダル姿で来る客は入店を断ることができるのです。売りたくない人には売らなくていい。需給のミスマッチはお互い不幸になるだけですから。

4、仕事は向き不向きがある

たとえば私は組織を率いる管理職は向かないことがわかっています。他人に興味がなく、他人をケアしようという姿勢も持てないからです。

5、仕事はいつでもやり直すことができる

だから、ダメだったら次へ行けばいい。もちろん、50歳になってからプロ野球選手を目指すことはできませんし、将棋の世界も年齢制限があります。

しかし世の中に存在する仕事のほとんどは、いつからでもやり直すことができます。たとえば2018年の司法試験合格者最高齢は68歳ですから。

むろん転職にしろ起業にしろ、相手から認められなければその仕事に就けない、成り立たないという側面はあるわけですが、向かないと思ったらスパッと次へ行くことです。

私も転職を2回、会社の仕事もインターネット広告やら不動産仲介やらエステサロン経営など紆余曲折を経ながら、いまはこうして執筆業に落ち着いています。

6、仕事のやりがいとは納得感

仕事のやりがいとは、ワクワクとか充足感などがありますが、私がいまの年齢になって感じるのは、「納得感」ではないかと感じています。

2番目の「仕事は自己評価するものではない」と矛盾するように感じますが、実はまったく違います。

自己評価は「自分のことをもっと持ち上げてよ」「自分はもっと認められるべきだ」などと他人に押し付けるものですが、納得感とは自分だけでかみしめるもの。だから仮に評価されなくても、認められなくても、やりがいは感じられるのです。

たとえば陶芸家が気に入らない作品を地面に叩きつけて割るシーンを思い浮かべてみればわかるとおり、納得できるものだけを発表しているから、あのような孤独な作業でもやりがいを感じられるのではないでしょうか。

私も、本が売れなければ評価はゼロでお金も入ってこないと申し上げましたが、自分が納得できる作品に仕上げて出版社に提出しているので、売れなくても満足感はあり、やりがいが感じられるのです。だからもう、15年もこの仕事を続けられています。

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