賢人や成功者が歩んできた道を学ぶことは、私たちの生活の質を上げ人生の幅を広げることに大いに役立つものです。今回の無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』で現役弁護士として活躍中の谷原誠さんが紹介しているのは、世界三大投資家の一人、ウォーレン・バフェット氏と、鉄鋼王のアンドリュー・カーネギー氏それぞれの言。そこにはまさに「成功者ならでは」の共通点がありました。
バフェットの講義
こんにちは。弁護士の谷原誠です。
世界的な大富豪で、「オマハの賢人」と呼ばれるウォーレン・バフェット氏が、学生に対する講義で次のような話をしています(映画『ウォーレン・バフェット氏になる』)。
「君たち全員に一台ずつ車を買ってあげようと言ったら、嬉しいだろう。
車種も色も全て自由に決めていい。
しかし、一つ条件がある。
それは、君たちは、一生その車を乗り続けなければいけない、ということだ。
そうすると、君たちは、その車をとても大切にするだろう。
車は替えることができるが、肉体と精神は替えることができない。
君たちは、与えられた肉体と精神を一生運転し続けなければならない」
バフェット氏は、それだけ自分の肉体と精神を大切にし、使うべきところに集中し、莫大な富を築き上げたということでしょう。
また、別のところでは、やりたいことはたくさんあるが、全てに手を出してはいけないこと、そのうちの自分が集中できる範囲内で集中すること、という趣旨のことも言っています。
要約すると、自分の肉体と精神は有限であるから、集中すべきところをできる限り絞り、その他は捨ててしまい、その絞ったところに全精力を注ぎ込むべし、ということでしょう。
鉄鋼王のアンドリュー・カーネギー氏も、次のように言っています。
「一番確実な方法は、エネルギーのすべてを特定の分野に注ぎこむやり方だ」
「成功した人間とは、一つの道を選び、そこから離れなかった者だ」
私たちは、欲張りですから、往々にして色々なことをやりたがり、実際に手を出し、うまくいかないと、すぐに乗り換えようとします。そして、それを繰り返します。その結果、どれもうまくいきません。
しかし、成功者達は、全く異なる道を行きます。やることを一つにし、そこに全てのエネルギーを集中し、そして、他のことに乗り換えるようなことはしない、ということです。
私たちは、どこかの部分で、この成功の道に反した行動を取っています。
自宅にいる時間が多い時です。
今一度、自分の時間の使い方について考えてみてはいかがでしょうか。
今日は、ここまで。
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