ロックダウンのNYで日本人社長はなぜダイエットに成功したのか?

 

そこを今回時間ができたことで、把握するようになりました。財布の中身を把握すると今、買えるもの、買えないもの、貯めたい額、投資したい案件、削りたい事業、社員に還元したい額、社員から取り上げたい額(笑)も見えてきます。「なんだ、経営なんてこんなに簡単だったんだ!」そんなバカみたいな結論に至りました。

棒高跳びのハードルもない状態で、やたらめったら高く、高く跳ぶことだけを意識していた。あくまで結果論ですが、今まではゴールが見えないそんな状態でよかったのかもしれません。ブレーキが壊れたノンストップ状態だったことが幸いしていたのかもしれません。でも、もう40代後半。グッと地に足つけた経営にシフトチェンジする必要性が出てきた頃でした。これから、そうできるようになるであろうことも、今回のロックダウンで出来た時間のおかげだと思います。

そして、なにより、家族との時間が増えました。4歳の娘に「パパ…おしごといかなくていいの?」と聞かれ、「きょうはおうちにいるよ」と答えると、娘が満面の笑顔になった時、逆に父は泣きそうになりました。そこだけはロックダウン解除後も、意識して作っていきたいと思っています。満面の笑顔の直後、リビングで開業した、娘がオーナーであろう「びよういん」の「おきゃくさま」として、半日、付き合わされたけど。顔を直にペンでメイクされそうになり「油性はヤメて!」と叫んだけど。

コロナ特需と言えば、あまりに不謹慎なので、せめてロックダウン特需と表現します。この封鎖された時間は神様が与えてくれた自分を見つめ直す期間。この機会に「人生の棚卸し」をしないと、あまりにもったいない。おそらく、僕たちが生きている間、ここまで社会がストップする時期はもうやってこない。先日のオンライン飲み会で伝えた言葉を、ここメルマガの読者にも改めて。

なんでもいい。ビフォー・ロックダウンと、アフター・ロックダウンで、変わっている自分でいよう。次のステージに向けて、今やれることをやって、やりきって、やり終わらせよう。世界を混乱させたコロナとやらを、逆に個人では利用してやろう。決して、それは不謹慎な考えではないと、僕は思っています。

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全米発刊邦字紙「NEWYORK BIZ」CEO 兼発行人。同時にプロインタビュアーとしてハリウッドスターをはじめ1000人のインタビュー記事を世に出す。メルマガでは毎週エキサイティングなNY生活やインタビューのウラ話などほかでは記事にできないイシューを届けてくれる。初の著書『武器は走りながら拾え!』が2019年11月11日に発売。

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