ロックダウンのNYで日本人社長はなぜダイエットに成功したのか?

 

ロックダウンによる生活の変化、意識の変化

まずは生活習慣。この20年、朝も昼も夜も自分には関係がありませんでした。規則正しい生活を送れない仕事を選んだのでそれも仕方がなかった。そして、今回、せめてこの期間中くらいはと、朝起きて、夜寝る、という当たり前の生活に切り替えてみました。ジャンクフードと糖質は避け、なるべく健康にいいものを食べるようにしました。

家族と食事する機会が劇的に増えたので、4歳児のメニューを一緒に食べるようになり、自然とそうなっていきました。すると、あれだけダイエット本を読み漁り、ダイエットサプリメントを飲み、ダイエット器具を使っても、1キロ、2キロしか痩せずすぐにリバウンドした僕が、2ヶ月で6キロ痩せました。しかも、無理なく、意識せず、気づけば、という感じです。

もともとがメタボだったので、6キロでも大したことはないのかもしれませんが、それでも姿見で見る全身のシェイプがあきからに変わりました。ロックダウンが解除され、元の激務の仕事に戻ったとしても、100%とは言わずとも、なんとか今の生活ペースをキープしていこうと誓いました。もう、特定な方法が売りのダイエット本を買い漁り、買っただけで安心していた、そんな悪癖も終わりになる予感がします。

そして、金銭感覚。恥ずかしいことをカミングアウトすると、僕自身今までお金に関して、あまりに無頓着でした。お金に無頓着と言うと、逆に品があるように聞こえますが、そうではありません。決して、執着はなかったわけではないから。執着がなければ上品かもしれないけれど、執着心ギラギラなのに、それでいて、自分が一体どれだけ稼いでいるのか、どうやって運用しているのか、すべて妻任せ。それでいて、稼ぎたい!というむき出しの本能はあるので、それだけにかなり下品です。

「稼ぎたい!」という野心だけは人一倍あるくせに、稼いだお金の運用はめんどうくさくて他人事でした。会社の売り上げグラフを伸ばすゲームに負けたくないだけだった気がします。売り上げや経常利益はおおまかに把握していても、では稼いだお金に対し、どうやって節税をして、どうやって運用をして、どうやって遣い、貯めているのか、この20年間、一瞬たりとも気に留めたこともなく、すべて経理と妻任せでした。

経営者としても、一家の主人としても失格です。とんでもない恥ずかしいことを、メルマガ読者だけにカミングアウトすると、実は僕は今でも小遣い制。足りなくなったら妻が口座に入れる。将来における資産形成から目を瞑っていました。ゴールのないマラソンに社員も家族も付き合わせていたことになります。つまり、社員に対して、もっとボーナスの額を上げてもいい年度があったかもしれない。逆にボーナスが出ないほどの業績でもバカみないに出していたかもしれない。

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