現時点では国内での感染拡大の波は一応の落ち着きを見せているものの、かならず「第2波」がやってくるとされる新型コロナウイルスの流行。その時に備え、私たちは何をしておくべきなのでしょうか。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、厚労省が先日発表した指針の中から「保護者が新型コロナウイルス感染により入院した場合等の対応」について紹介し、子を持つ親が今すべきこと、家族で話し合っておくべきことを記しています。
親が感染した場合 続報
さて、本日はしばらく前の記事の続報。
新型コロナも少し落ち着いてきましたね。ただ、第二波第三波が懸念されているので、落ち着いている今のうちに細かな準備をしていきたいところです。
新型コロナでは、軽症者は自宅療養とされていました。ま、後に軽症者用のホテルが借り上げれられ、そこに収容されることになりましたね。
ところが、問題なのは、家庭内の全ての大人が罹患してしまった場合、つまり両親や同居の祖父母など全員が罹患して、ホテルや病院に収容されてしまったら、
- 子どもの世話は誰がするの?
というところが分からないままでした。
この点、厚労省から指針が出ていました。
です。このうち
6.保護者が新型コロナウイルス感染により入院した場合等の対応
が、この問題についての指針です。この項目の全文を挙げておきます。
6.保護者が新型コロナウイルス感染により入院した場合等
保護者が新型コロナウイルスの感染のため病院に入院した場合、衛生部門において、同居していた子ども等の入院措置や、自宅・宿泊での療養、待機等につき必要な判断が行われることとなりますが、親族等による保護が難しい場合には、子どもの保護について衛生部門から児童相談所への相談も想定されます。こうした場合における子どもの迅速な保護ができるよう、あらかじめ、児童福祉部門と衛生部門が連携し、都道府県、市町村のほか、関係施設等で相談の上で、役割分担等の子どもの保護の対応について、検討を行っていただきますよう、お願いいたします。
要は、
- 児童相談所で預かる
(預かれるように関係各所で相談しておいてね)ということです。
これを踏まえて各地の児童相談所と保健所・受け入れ病院などで協議されたはずですね。
もっとも、この点について完全に統一されたマニュアルがあるわけではなく、各自治体によって対応も異なるようです。
ま、そりゃそーだ。子どもの年齢にもよるし、濃厚接触していて子ども自身が感染しているかもしれないわけだから、児相なのか病院なのかホテルなのかは、個別に判断せざるを得ないでしょう。
いずれも、
- 保健所もしくは児童相談所に連絡して相談
ということは間違いないようですので、高校生くらいまでのお子さんをお持ちのご家庭では、一度管轄保健所や児童相談所の連絡先くらいは確認しておいた方がいいのではないでしょうか。
ちなみに、両親のうちいずれか一方のみの感染だとしても、残った方が子どもの世話が出来ないようなら(あり得るのが、残った親が仕事に出なくてはならないのに、子どもが幼児だとか)の場合でも
- 児相に相談してよい
んだそうです。親戚等がいるかどうか聴かれることがあったとしてもソコはマニュアルなんだろうと思って、苦境を説明すればOKなんだとか。困った時に頼る機関なんですモンね。
まだまだ先の長そうな新型コロナ。親が罹患した場合の打ち合わせを家族でしておいた方がいいかもしれません。
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