加えて「進化」=「変わることがすばらしいこと」ではありません。ここは誤解されがちですが、ダーウィンの主張は、「たまたまその環境に適した生物」が子孫を残せただけであって、そこにはいいも悪いもない。ただただ「自然に選ばれただけのこと」というものです。
例えば、飛べないカブトムシが生き残っているなど、飛ぶ能力を失った個体が自然に選ばれ、生き残っている場合だってある。
そして、それは人間も含めたすべての生物は、「生命の樹」といわれる一つの巨大な連鎖でつながり、世界は多様性で満ち溢れていて、互いが尊重し共存しなければならないというメッセージでもあります。
大人になってみなさん忘れてしまったかもしれませんが、生命の樹は中学校の理科でも習ったはずです。
つまり、自民党の広報が「憲法改正」を訴えるためではなく、障害者雇用の推進や、LGBTへの理解などの啓発に進化論を用いたなら、「ダーウィンも喜んだ」。さまざまな生き方を尊重するためのツイートなら「おおらかに受け止めていったらいいんじゃないか」というコメントも生きるのではないでしょうか。
みなさまのご意見もお聞かせください。
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