豚まんといえば「551蓬莱」
ほっかほかでジューシーなお肉が入った「肉まん」。冬になるとコンビニのレジ横でよく見かけますよね。その肉まん、大阪では「肉まん」ではなく、「豚まん」と呼びます。
大阪府民におなじみの豚まんといえば「551蓬莱」です。新幹線の新大阪駅で降りたところから、551蓬莱の豚まんが目につきますよね。
筆者も551蓬莱で「肉まんひとつ」と注文した際、店員さんに「豚まんですね」と言い直されたことがあります。それほど大阪、というか関西圏では豚まんの方が通じやすいのかもしれないですね。
『みんなまあるく〜』といえば「竹本ピアノ」
「ピアノ売ってちょ~だい」のフレーズでおなじみのタケモトピアノ。最近では都内のテレビCMでも見かけるようになりましたが、大阪府民は小さいころからあのCMに慣れ親しんでいます。みんな歌詞を見たことがなくても歌えるほど。
「特殊詐欺」に引っかかる率が高い?
「オレオレ詐欺」や「還付金詐欺」などの特殊詐欺。以前は「大阪のおばちゃんはオレオレ詐欺に引っかからない」といわれていましたが、最近では、状況が変わってきている模様。
少し前のデータになりますが、「平成28年の特殊詐欺認知・検挙状況等について」(2016年)によると、特殊詐欺の認知件数は千葉県が481件、愛知県が352件に対し、大阪が725件と全国1位の件数に。
また、2017年は1,596件、2018年は1,622件、2019年は1,807件(暫定値)と増加傾向にあります。もちろん大阪のおばちゃんだけでなく、全国的にも気をつけていきたいですね。
JKのスカートが超長い
大阪のヤングなJK(女子高生)は、制服のスカートを長めに履きます。
筆者の修学旅行先は大阪だったのですが、初めて梅田にある「ヘップファイブ(通称ヘップ)」を訪れた際、大阪JKのスカートの長さに驚いたことを覚えています。
長いといっても一昔前のようなスケバンのロングスカートではなく、おしゃれな古着風に着崩しているのです。
いきなり母から謎の「もう寝るで!」宣言
大阪出身者によると、「実家に帰ると母から謎の『お母さんもう寝るで』といわれることがある。勝手に寝ればいいのに…」なんてことがあるそう。「もう寝るで宣言」は、大阪ならではの「おやすみ」なのでしょうか。
店員さんと仲良くなって、ニックネームをつけて、そして値切る
気さくな性格の人が多いといわれる大阪府民は、誰とでも仲良くなれがち。お買い物で訪れたお店の店員さんともすぐに打ち解けて、ニックネームで呼ぶことも。ときには「まけてや〜」と値切ることも少なくないみたいです。さすが天下の台所、商人の街ですね。
「安く買えたもの」を自慢する
大阪府民は高い値段で買ったものではなく、安く買ったものを自慢する傾向にあります。「このシャツ1,000円」「今日のコーディネート全部で3,000円」のように、お得に買えたことを話す人が多いそう。
大阪出身者に聞いてみると「高いものを自慢するとなんだか嫌味な感じがする」のだとか。
会話の最後に「知らんけど」
筆者が最初に疑問に思ったのは、大阪旅行の際、たまたま訪れた居酒屋さんでのこと。店員さんにおすすめの料理を聞いたところ、「これが名物で、うちしか扱ってないよ。知らんけど」といわれたのです。口には出せなかったですが、心の中で「え…?知らんけど…?」と疑問が残りました。
このことについて大阪出身の人に話を聞いてみると、「情報が本当かどうか曖昧だけど伝えたいときに『知らんけど』を使う」のだとか。
たしかに、あのときの店員さんは「うちのお店でしか扱っていないとは限らないけど、美味しいからおすすめだよ」というのを伝えたかったのだろうと妙に納得しました。いや、本当は「知らんのかい」とツッコミたかったのですが。
このように大阪には、他県民が戸惑う「大阪府民あるある」がたくさんあります。もちろん今回ご紹介しきれなかったエピソードも含めて、まだまだ大阪にはユーモアあふれる文化が隠されているはずよ。
参考:平成28年の特殊詐欺認知・検挙状況等について(PDF),特殊詐欺認知件数【暫定値】(PDF),大阪府警察公式サイト
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※この記事はTRiP EDiTORから転載しました。(初出:2019/12/04)
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