すでに判明した研究結果をも消してしまう、金儲けのための学者の「ウソ」
この問題はすでに1980年代に一度、大きな関心を呼び、自然環境の中で分解しやすいプラスチックの研究が盛んに行われた。当然のことながら並行して「プラスチックの分解」の研究も始まり、プラスチックがほとんど容易に自然の中で分解して無くなることがわかり、研究は1990年頃に自然消滅した。
本当は大規模な研究をするまでもなく、プラスチックが自然の中で残るはずはない。自然というのは常に「炭素不足」だ。なぜなら、ほぼ炭素だけが生物の「ご飯」であり、生物はいつも「お腹を減らしている」からである。食べ物がそこにあって見過ごす生物(微生物も含まれる)はいない。
プラスチックはもともと生物の死骸であり、死骸がそのまま自然に残っているなどということがないのと同じだ。ただ、その日のうちに食べられてしまうものと、成分や場所によっては1か月ぐらいは残るものも少ないけれど存在する。だから、地球上をくまなく探せば、生き物の胃に残っていたり、皮膚にくっついているものもある。
さらに奇妙なことは「プラスチックが小さくなると分解しにくくなる」という話だ。もしそんなことがあったらそれこそノーベル賞ものだが、物質が消化されたり分解したりするときには、体積に対する表面積の比で決まる。日常的にもお母さんが「よく噛みなさい!」と子供を叱っていることがあるが、細かくかみ砕くとよく消化できることは誰もが知っている。
それを知っていて「マイクロプラスチックは環境に残る」と言っているのは、いわゆる御用学者で、彼らは地位やお金のためには何でも言う。学問などまったく興味がないのだ。
でも、日常生活でいつも自分が言っていることと違っていても気が付かない国民の方も問題だ。そこで「コスタリカのカメを救うためにレジ袋を有料化しよう」などという訳の分からないことを言い出す人が出てくる。その人もひそかに儲けようとか、次の職を得ようなどの思惑があるのだ。(メルマガより一部抜粋)
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