香港の次は、台湾。「一国二制度」を崩した中華人民共和国の横暴

 

現在の国際情勢は、COVID-19という目に見えない敵の存在の“お陰”で、中国にとっては長年の願望をかなえる千載一遇のチャンスと映っています。この【COVID-19の脅威がいつまで世界を席巻するのかという時間軸】は、つまり【覇権的ポジションを確立し、アジア・太平洋地域でアメリカと対峙したい中国にどれほどの時間が与えられるのか】という意味でもあります。そういう観点から、「新型コロナウイルスは中国が撒いた戦略的な兵器ではないか」との“疑い”が消えないのではないかと推測します。まあ、完全な陰謀論に基づいた主張だと私は思っていますが。

新型コロナウイルス感染拡大に世界が追われる中、進められていく中国の賭けとも言える世界への挑発。香港国家安全法施行を機に、世界は「中国との今後の付き合い方、対中外交策を根本的に再考しなくてはならないタイミング」に直面しています。

現時点での中国の強硬姿勢の連発は、まだまだ戦略的に纏め上げられたintegrated operationsとは言えない非常に危なっかしい大きな賭けに思えますが、各国に与えられている【対中外交策の根本的な再考】に与えられている時間はさほどないような気がしています。それはもちろん、日本にとっても。

今回はあえていつもとは違う視点から中国を巡る案件を論じてみました。どのようにお感じになったでしょうか。

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