4.「お父さんとお母さんもセックスしてるの?」
子どもがショックを受け、セックスについて否定的な反応を示した場合は、「そう感じたのね、セックスがあって、あなたが生まれたの。セックスは、子どもがするものではないし、無理にするものでもなくて、お互いがしたいと思ったときだけするものよ」と子どもの気持ちを受け止めることが大切です。
また、今の性生活については、「これはお父さんとお母さんのプライバシーだから言えないこと。あなたも、プライベートなことは、誰かに聞かれても無理に話す必要はないからね」と教えましょう。
5.父親、母親の役割は?
家族の形が多様化している今、男親だから、女親だからという性差の役割の違いは敢えて意識する必要はありません。子どもの質問を受けた親が答える、というスタイルをとるのが良いと思います。わかる範囲で伝え、わからないことは子どもと一緒に調べたり、両親一緒に答えたりするのが良いでしょう。
ただし、思春期を迎えた子どもに対しては、異性の親よりも、同性の親や年長者の力を借りた方が良いでしょう。というのも思春期の正常な発達として、子どもは、異性の親に、性に関することを詳しく伝えることに大きく抵抗を感じる場合が多々あるからです。
6.アダルトコンテンツ
子どもがアダルトコンテンツを見てしまったときは「何見てるの?」「嫌だ、やめなさい」などと言わずに、「あら、裸の人の動画(写真)ね」などと、まずはありのままを伝え、責めていないことをわかってもらいましょう。また、PCの履歴で、子どもがアダルトコンテンツを見ていたことがわかった場合でも同じです。
アダルトコンテンツは、
- 子ども向けに作られていないこと
- 乱暴な表現が多いこと
- 女性がひどい扱いを受けているものもあること
- 作り物であるため現実ではないこと
- 作り物と現実を混同してしまう可能性があるため、親としては見てほしくないこと
などを伝えましょう。
フィルタリングは必要ですが、中高生になると、友達と一緒に見たり、あるいはビデオなどが回ってきたりするなど、目にしないでいることは不可能になります。だからこそ、AVやアダルトサイトの動画は、作り物で現実ではありえないことを伝える必要があります。自分や相手の気持ちや身体を大切に扱うことをしっかり教えることが大切です。