若者爆釣りで準備完了。株式市場はいつ「逃げる間もない大暴落」を演じるか?

 

過去のバブル崩壊と暴落を連想せずにはいられない

足元のNASDAQ100指数やテスラ株のチャートを見ていてすぐに思い出されるのが、2017年末から2018年初頭に繰り広げられたビットコインバブルです。 当時、テスラよりもさらに価格上昇が荒かったのがビットコインでした。市場参加者のほとんどはド素人で、上がるから買う、買うから上がるといった非常にラフな相場で、しかも参加者の6割以上が現物を売買するのではなく、仮想通貨FXでそれなりのレバレッジをかけていたわけです。過少資金で濡れ手に泡のような利益を獲得できたというのは、現在のNASDAQ市場やテスラ株売買に酷似していることがわかります。 ただし2017年末のビットコイン暴騰相場は結局4か月と続くことはなく、ものの見事にもとの価格に下落することとなり、売りが出るからほとんどの参加者が我先にと売り場に殺到し、ある種の流動性パニックを引き起こすこととなり、レバレッジをかけていた向きは即座に証拠金が枯渇してすべてを失い追証だけが残るという、悲惨極まりない状況に追い込まれています。 テスラは、手持ちの同社株を売却することで、日本円にして5300億円を調達すると発表し、それを境にテスラ株は延々と売られるようになっています。 いまのところ値が下がれば絶好の押し目とばかりに買い向かう向きも大量に市場に潜んでいますから、これだけで相場大暴落とはならないものと思われますが、NASDAQをはじめとする米株相場のセンチメントは、このビットコインバブルの短い時間帯の雰囲気に極めて似てきていることが気になります。 恐らく次にバブル崩壊や大暴落がくるとすれば、ジョージ・ソロスが株を大量に売ろうとしているという噂が市場を駆け巡り、コンピュータ売買がそれを増幅したとも言われている1987年のブラックマンデーのようなことになるのかもしれません。この時の暴落が、バブル崩壊とは言っても実態経済に何の影響も与えないものとなったことは有名ですが、少なくともこれに近い状況がそう遠くない時間帯に発生するのではないか?と気が気ではない状況です。 単なる取り越し苦労ならば笑い話でおしまいですが、本当にそうならないのかどうか、ここからは相当神経質に相場をチェックする必要を感じる次第です。ややもすれば米国大統領選を待たずに相場が下落することさえあり得るということを頭の中に入れておきたいと思います。

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