話を広げたくない相手に有効。弁護士が教える「クローズドな質問」の使い方

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以前、『無口の人がウソのように話しだす裏ワザ・オープンクエスチョンとは?』という記事で、無口・話し下手の相手との会話を弾ませるための秘策を紹介してくださった現役弁護士の谷原誠さん。今回、谷原弁護士が無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』で紹介するのは、「はい」「いいえ」で答えられる「クローズドクエスチョン」や、「いつ」「どこで」「誰」といった5W1Hを使って「はい」「いいえ」では答えられない質問「オープンクエスチョン」の両方ともに当てはまらない質問例を挙げ、相手への質問で失敗しない方法について語っています。

質問に失敗しない方法

こんにちは。弁護士の谷原誠です。

今回は、基本に戻ってオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンです。

といっても、この2つは、二者択一ではありません。

一般的には、「オープンクエスチョン」は、「最近どうですか?」のように、開かれた質問で、自由に答えてもらう質問。「クローズドクエスチョン」は、「最近いいことありましたか?」「はい。」「いいえ」のように、閉じられた質問で、限定的に答えてもらう質問、と理解されています。

では、次の質問は、どうでしょうか?

「最近、職場での問題点は、どのようなものがありますか?」

オープンクエスチョンのような感じがしますが、少し答えが窮屈です。つまり、一部閉じられている(クローズ)、ということになります。「職場」と限定されていますので、家庭面での答えはできませんし、職場での楽しいこと、うまくいっていること、などを答えることもできません。

つまり、「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」は二者択一ではない、ということです。したがって、質問をこの二つに明確に分類することはできない、ということになります。

【関連】無口の人がウソのように話しだす裏ワザ・オープンクエスチョンとは?

では、オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンをどのように考えておけばいいでしょうか?

まず、クローズドクエスチョンは、答えを限定したい場合、話を広げたくない場合、相手を誘導したい場合、などに使います。オープンクエスチョンは、相手の考えを引き出したい場合、自分には未知の情報を引き出したい場合、話を広げたい場合、などに使います。

両方とも、非常に有効な質問手法になりますが、使い方を間違えると、間違った答えを引き出してしまうことになります。また、会話がうまく広がらない、ということになります。さらに、相手に不快感を与えてしまうこともあります。

そこで、オープンクエスチョンとクローズとクエスチョンについて、YouTubeでじっくり解説してみました。ぜひ、ご覧ください。

今日は、ここまで。

● YouTubeチャンネル『谷原誠【仕事の戦略】』

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【著者】 谷原誠 【発行周期】 不定期

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