文系の一発逆転!あなたの仕事を加速する「数学コトバ」の使い方

 

さて、なぜ私はビジネスパーソンの皆さんにこんな話をしているのか。皆さんは今さら数学の勉強ができるようになりたいでしょうか?おそらくほとんどの方が「NO」と答えるでしょう。それでいいと思います。今から「勉強」ができても意味がない。

では皆さんは今から数学的な思考を身につけたいと思うでしょうか?おそらく多くの方が躊躇いながら「まあYES」と答えるのではないでしょうか。それはなぜか。

数学という学問を学ぶことで身に付く頭の使い方(思考力と言ってもいい)は、人生やビジネスにおいて難題を前にしたときに役立つことを、なんとなくではあるけれどわかっているからです。そしてそれは、「その通り」です。

先ほどの台形の話。台形を構造化し、面積の求め方を矢印(↓)で論理構築して説明しています。問題を構造化し、解決方法を論理的に説明する。すべてのビジネスパーソンが、明日必要なことですよね。

例えばなぜあなたの会社は売り上げが伸びないのか。その問題を構造化し、根本的な問題を発見し、それをどう解決するか論理的に説明する。そのときあなたがすることは、先ほどの台形の話で私が示したことと同じなのです。

そろそろ結論に向かいましょう。これだけやっていただければ、あなたは数学的な思考が身につきます。
※言葉の使い方を覚えましょう
※主に使って欲しい言葉は以下の通りです

  • 定義する
  • ゆえに
  • さらに
  • 一方で
  • または
  • そこで
  • あるいは
  • 仮に
  • 矛盾する

これらは数学で欠かせない言葉です。だから私はこれらを「数学コトバ」とオリジナルのネーミンングにして、ビジネスパーソンに活用を推奨しています。2017年には講談社から書籍も発表。計算しなくても数学的思考が身に付く方法として、良くも悪くも反響をいただきました。
『数学的に考える力をつける本』(講談社)

ちなみに悪い反響とは、「こんなのは数学じゃない」的なものでした。知らんがな(笑)。100人いれば100通りの数学があります。「This is Mathematics」なんてものは存在しません。受け取る側(学ぶ側)が選択すればいいだけのことです。…おっとごめんなさい、脱線してしまいました。

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