『半沢直樹』が“土下座部屋”や居酒屋に恩返し。ロケ地ビジネスの効果は上々

 

あの「海の家」みたいな居酒屋は東京・立川の居酒屋

他にも、東京都立川市の「曙町場内酒場」は、2020年版第1、第3、第7話でロケ地に使われている。実際に使われた席は、「半沢シート」となっていて、ドラマの世界を体感することができる。店内は海の家のような、開放感のある空間が特徴だ。

曙町場内酒場、外観

曙町場内酒場、外観

同店のスタッフによれば「店内が広く柱がないので、撮影しやすいのではないか」とのこと。

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「半沢直樹」を見てという人も、ちょくちょく来ているそうだ。

謎めいた美人女将のいる小料理屋は何処?

東京都渋谷区の「上越 やすだ」恵比寿店は、井川遥演じる美人女将・智美の小料理屋の舞台となっている。

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のどぐろをはじめとする新潟の郷土料理を、新潟の90蔵から仕入れる地酒といただく板前割烹だ。

人気の「上越やすだ」恵比寿店のソースカツ弁当。味噌汁が付くが持ち運びを考慮してお湯なし

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半沢効果もあって、特に夜の営業では予約が必要なほどの人気になっているという。お昼はとんかつが売りで、テイクアウトのソースとんかつ弁当も人気が高い。

今年を代表する人気ドラマであるだけに「半沢直樹」のロケ地となった各店には、半沢効果の恩恵がもたらされ、半沢人気にあやかってコロナ禍で減少した顧客を取り戻そうと工夫を凝らすお店もある。

たいこ茶屋では、お客様大感謝祭を開催中

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コロナ禍を跳ね返す、ロケ地ビジネスの効果は上々だ。

image by: 長浜淳之介

長浜淳之介

プロフィール:長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)

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兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。共著に『図解ICタグビジネスのすべて』(日本能率協会マネジメントセンター)など。

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