思い切った「人口倍増政策」が必要になる
日本人はとにかくあらゆる社会問題を難しく考え過ぎなのではないか。今ある問題の多くは「日本人を増やせば解決する」のだ。
「人口が増えると社会は活気づく」し、「人口が増えると自分も得する」し、「人口が増えると国も影響力が増す」のである。
人口が減るから内需が消えてデフレが解消できない。人口が減るから移民を入れるとか何とか面倒な話になる。人口が減るから地方がスカスカになって、外国に土地を買われて侵略されるみたいな話も出てくる。
日本人がどんどん増えたら、移民を入れる余地は必然的に減る。日本人がどんどん増えたら、土地の侵略もなくなる。日本人がどんどん増えたら、海外に対しての発言権も増える。
日本人がどんどん増えたら、むしろ日本人が国外に出て行って「日本は他国を侵略するのか?」と言われるほどになる。
日本人がどんどん増えたら傑出した人物が出てくる可能性も増えるし、日本からイノベーションが湧き上がる可能性も増えてくるし、社会は放っておいても多様な文化が花開く。
もちろん、人口が増えたことによって、環境問題などの新たな問題も起こるし、様々な弊害も確かに生まれるはずだ。
しかし、今の日本はそんなことを心配するよりも人口が減って日本が亡国に至る方を心配しなければならないのである。今の日本には何が必要か。
「人口倍増論」である。
日本を滅ぼすのは、中国・韓国・北朝鮮ではない。少子高齢化だ。だから、この強敵に立ち向かうには思い切った「人口倍増政策」が必要になる。これができるかできないかで、日本が亡国の道を辿るか繁栄の道を辿るかが決まる。
もう一度言う。これは単純な算数の問題だ。かけ算が理解できる人は日本の問題の解決方法も理解できる。
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