テレビからステージの世界へシフトチェンジ
明石家さんまはマツコ・デラックスが『ホンマでっか!?TV』を降板した理由について、以下のように語っている。
「実は大層なことやないんですよ。実は5年前から、もう『ホンマでっか』は辞めたかったんですけど、俺とのつきあいもあるからやってくれてた」
「今年、コロナがなければ、あいつ、舞台とかやりたいらしい」
「ステージやりたかったみたいで、レギュラーを半分外して全国ツアーをやりたかったけど、コロナでできなくなって。来年からコロナが落ち着いたら、番組減らして舞台の方をということだけのことなんですよ」
明石家さんまが明かしたところによると、マツコは将来的にステージの仕事にシフトするために、テレビの仕事を整理し始めたようだ。
コメンテーターという立ち位置だった『ホンマでっか!?TV』はある意味降板しやすい状況だったのかもしれない。
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なぜなら、マツコがMCを務めている番組はどれも高視聴率で、突然番組が終了すれば、路頭に迷うスタッフが多く出てきてしまう。実は義理人情に厚いマツコ。自らのわがままで、関わってきた人間に迷惑をかけることは避けたいと思っているのだろう。
今回の『ホンマでっか!?TV』は、テレビの仕事を“終活”させるための第一歩と考えられる。周りの状況を考慮しながら、マツコは今後少しずつ出演番組を減らしていくとみられている。
マツコ・デラックスというもう一人の別の人間
来月26日で48歳の誕生日を迎えるマツコ・デラックス。女装と芸名で本当の自分を隠した一人の男は、孤独と寂しさを感じている。
マツコは以前、出演するテレビ番組の中でこんなことも話していた。
「アタシはもうほとんど、そうね、99.9%、『マツコ』か『マツコさん』かで呼ばれるじゃん。なんかね、なんていうんだろう、これが本名みたいな感覚なんだよね、もう今。たまに公的な場所とか行くとさ、本名で呼ばれるじゃない。『バカじゃない?』って思うの。自分で自分のことをね」
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また、27日に放送された『おしゃれイズム』に出演し、MCのくりぃむしちゅー・上田晋也が「この仕事をやめようかなと思ったことはある?」と聞かれたマツコは、「えっ、今思っている」と即答した。
常日頃から「芸能界には何の未練もない」「散り際が大切なのよ」と語ってるマツコ。これだけテレビに出演していれば経済的な心配は全くなく、かといって散財するわけでもないため、貯えは十分あるはず。もしかしたら、コロナの影響で何かしらの心境の変化があったのかもしれない。
『マツコ・デラックス』という仮面を被り、テレビ画面を通して多くの人の前で、もう一人の自分を演じている巨漢の中年男性。
マツコをテレビで目にすることができなくなってしまう日も、そう遠くはないかもしれない。