元国税が暴くパソナの闇。持続化給付金の不正受給を防げぬ当然の理由

 

叩けば埃が出るパソナの「仁風林問題」とは?

サービスデザイン推進協議会の中心企業であるパソナは人材派遣企業の最大手の企業です。このパソナは創業以来、大々的に官僚の天下りを受け入れており、典型的な政官癒着型の企業なのです。

そしてパソナという企業は、今までさんざんスキャンダラスなことが報じられてきた企業でもあります。特に有名なのが、「仁風林問題」です。

パソナは東京・元麻布に仁風林という厚生施設をつくり、そこに政治家、官僚、有名人などを招いてパーティーを開くなどしていたのです。この「仁風林」には、喜び組のような女性の接待係もおり、怪しい事件の舞台ともなったのです。

覚せい剤で逮捕されたミュージシャンのASKAもこの仁風林の常連だったことが知られています。それどころかASKAの逮捕現場にいて一緒に逮捕された栩内香澄美という女性は、パソナの元社員で、仁風林の接待役だったのです。この辺の事情は、週刊誌等でかなり暴かれているのでご存じの方も多いでしょう。

しかもパソナの仁風林には、与党だけじゃなく野党の大物議員も多数招かれていたというから始末に負えません。このようにパソナとは、叩かずとも埃がたつような企業なのです。

パソナのビジネスモデルは「天下り→利権獲得」

これほど怪しい企業であるのに、パソナは国の重要な事業を受注し続けました。パソナが受注したのは、持続化給付金などサービスデザイン推進協議会関係の事業ばかりではありません。

たとえば、第一次安倍内閣の時代に「国家公務員人材バンク」という事業が行われました。これは国家公務員の天下りをなくすという名目で、国家公務員の再就職を政府が一元的に管理するという事業でした。そして求職、あっせんなどの業務は民間企業に委託されることになりました。この業務をほぼ独占的に受注したのが、パソナなのです。

この「国家公務員人材バンク」はまったく成果を挙げられなかったのですぐに廃止になりましたが、その後もパソナは様々な国の事業を受注することになります。

昨今では、パソナは自衛隊の福利厚生事業などを全面的に受注しています。そしてパソナは自衛隊の幹部の天下りを大量に受け入れています。非常にわかりやすい、天下り→利権獲得のビジネスモデルを持つ企業なのです。

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