「メシハラの経済学」上司からの食事の誘い、行くか断るか人生で得するのは?

 

他の部門の人を誘ってもらう

上司が持つ社内人脈の中から、他部門の人や、話をしてみたいと思っている社内の先輩などを誘ってもらうのです。あるいは自分から「この人をお誘いしてみたいのですが、よろしいでしょうか?」と提案してみる。

そうやって毎回違う人が来て話ができれば、自分の社内人脈が広がります。仕事の多くは他の部門がかかわってくるものです。だからこそ他部門に知り合いが増えれば、うまく協力してもらえるなど、仕事をスムーズに進められる可能性が高まります。

一次会は行っても二次会以降は行かない

二次会はたいていグダグダになり、前述のようなメリットはほとんどありませんから、まず時間とお金の無駄です。

それで酔って終電を逃せば自腹のタクシー帰宅になりますし、平日なら翌日に響きます。なので体調不良(気持ち悪い!吐きそう!とか笑)などを理由にして一次会で切り上げることです。

また、金曜日はなるべく避けるのもよいでしょう。翌日は休みというのが油断となり、「まあいっか」と断れなかったり、断りにくくなるからです。

お断りフレーズを用意しておく

そのためには、上司が「それなら仕方ないか」と思えるようなお断りフレーズを用意しておくことです。

「医者から酒を減らせと言われてて」「血糖値が高くて夜は控えろと言われてて」という病気に関連する理由。「英会話学校に通っていまして」「大学院のオンライン講座があるんです」という勉強系も強引に誘いづらい。

「妻の帰宅が遅く自分が子どもの面倒を見ないといけない」「病弱な親の面倒を見ないといけない」という育児介護系とか。

以上のような感じではありますが、部下からみた「上司との食事の価値」は、結局のところその上司がどういう人物なのかとか、自分の社内におけるポジションなどによっても変わってくるとは思います。

なので、長い目で見て損をしないためには、安易にメシハラなどと断定せず、そのあたりをよくよく考えて判断したいところです。

さて次ページは、部下を飲食に誘う上司や目上の立場の人に対する、私からの余計なお世話です。

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