追い詰められた安倍前首相。「桜」前夜祭にまつわる嘘八百を暴く

 

【サーチ&リサーチ】

「桜を見る会」問題が発覚したのは昨年の5月。「夕食会」と「桜」で検索した場合、最初の記事は19年の11月。ザッと1年前の記事からになった。

2019年11月14日付
「公費で首相が主催する「桜を見る会」を巡り、安倍晋三首相の事務所名が記載され、地元・山口県の後援会関係者に届いた案内文の内容が判明した。参加者を募った上で、申し込んだ人に観光コースとの組み合わせや、航空券手配などの希望をアンケートで確認する形式となっている」

*次第に材料が揃ってきていた。

2019年11月16日付
「「桜を見る会」を巡る15日夜の安倍晋三首相の記者団への説明は21分に及んだ。昼にもこの問題で記者団の取材に短時間応じた。首相が一日に同じテーマで2回取材に応じたり、長時間説明したりするのは異例だ。批判が強まり、釈明せざるを得ないと判断したとみられる」

*臨時国会の最中、安倍氏がこの問題に神経質になっている様子が分かる。

2019年11月19日付
「菅義偉官房長官は19日の記者会見で、首相主催の「桜を見る会」を巡って、国会議員が推薦できる招待枠について今後、撤廃も含めて見直しを検討する考えを示した」

*夕食会については翌日に次のような記事が出ている。

2019年11月20日付
「安倍晋三首相主催の「桜を見る会」前日の夕食会を巡り、2015年に首相事務所名でツアー参加者に配られた文書の記載では、会場と宿泊先のホテルが異なることが分かった。5000円という夕食会の会費が安過ぎるとの指摘に首相は「参加者の大多数が宿泊者という事情などを総合的に勘案してホテル側が設定した」などとしており、疑問や詳細な説明を求める声が強まりそうだ」

*上記は、夕食会を巡る最初のウソと見られる。食事代が安すぎることについての辻褄合わせをしたつもりが、現実と明確に違っていた。その場しのぎのウソは、名簿廃棄を巡っても繰り返された。

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