第2のホロコーストか。ウイグル人をAIで監視する中国の人権無視

 

さらに、中国ファーウェイは、AIによってウイグル人を見分け、追跡監視するツールを開発したそうです。

BUSINESS INSIDER JAPAN 12月17日「ファーウェイは『ウイグル・アラーム』を開発していた…AIによる顔認識で民族を特定して監視」から。

ファーウェイは少なくとも4つのパートナー企業と協力して、民族別に人々を監視する技術を開発したと、ワシントン・ポストが報じた。

 

同紙によると、2018年にファーウェイが「ウイグル・アラーム」と呼ばれる機能をテストした。これは、イスラム教少数民族を特定し、中国当局に報告するAI顔認識ツールの機能だ。

ワシントン・ポストによると、ファーウェイは、Beijing Xintiandi Information Technology、DeepGlint、Bresee、Maiyuesoftと協力して、民族を推定し、追跡して、それを可視化する製品を開発した。

これはつまり、監視カメラにウイグル人がうつれば、「ウイグル・アラーム」が発動し、追跡、監視するということでしょう。独裁国家では、AIがこういうことに使われるので恐ろしいです。

日本には、こうした人権状況を完全無視し、「習近平主席の国賓訪日実現が日本の国益だ!」といまだに叫んでいる人たちがいる。これがどれだけ国際世論からズレているか、少なくとも菅総理には知ってほしいです。

中国共産党は、いまや「ナチスドイツ」と比較されている。ということは、習近平は「ヒトラーと比較されている」ということです。ウイグルで起きている惨状を見れば、そう比較されても仕方ないでしょう。そんな人物を国賓訪日させる????これは圧倒的に「国益に反すること」でしょう。

image by: Chris Redan / Shutterstock.com

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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