なぜVWはソフトウエアに力を入れるのか?
そのVWが、ソフトウエアに力を入れる、というのはなぜでしょうか?
電気自動車(EV)では、カーナビやドライブレコーダーなどの、様々なインターネットにつながったデバイスが、搭載されています。いわゆる、IoT(Internet of Things)です。
これらIoTによって、ドライバーが走れば走るほど、その人が、どこをどのように走ったのか、どこに立ち寄ったのか、という、そのドライバーの走行データが、フォルクスワーゲン(VW)のクラウドに溜まっていきます。
他のドライバーの分も合わせて、これらのデータが大量に溜まっていきます。
これによって、ビッグデータ分析ができるようになります。
そうなると、VW側としては、ユーザーであるドライバーに対して、
「もう少し行くと充電スポットですが、立ち寄ったほうがいいですよ」とか
「渋滞を避けて下道で行く方が便利ですよ」
「いつも立ち寄る、あのお店が近いです」
などという情報を提供できるようになるのです。
ユーザー側から見ると、自分の車が「お利口さん」になると感じるのです。
こうなると、ユーザーは一度VWに乗ると、他の車に乗り換えるよりも、次もまたVWにのりたくなりますよね。
アマゾンがユーザーのデータを溜め込んで、レコメンデーションに活かすのと、元になる考え方は同じです。
メーカーとしては、この点を活かすために、ソフトウエア開発に投資したくなります。