止まらぬ中国の暴挙。WHOをも「失望」させた入国拒否と香港弾圧

 

もうひとつの悪評高い活動はコロナです。去年から、コロナの発生源と言われている武漢では、すでに日常を取り戻しているかのような映像が報道で流されていました。中国での第一波が下火になった後も、中国でのコロナ感染についてはあまり多くが報道されていません。欧米の爆発的感染者数は連日報道されており、イギリスではロックダウンに反発する若者と警察とが衝突するニュースもありました。ところが、中国のニュースはひっそりとしたものです。

久しぶりにコロナ関連ニュースで中国の名前が出てきたかと思ったら、なんと「中国、コロナ調査団入国なお認めず WHOトップ『失望』」というニュースでした。以下、報道を一部引用します。

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は5日、中国が依然として新型コロナウイルス発生源を巡る国際調査団の受け入れを許可していないことに「深く失望」していると述べた。

 

テドロス事務局長は、中国当局が調査団の入国に必要な最終認可をしていないことをこの日把握したとし、コロナ起源に関する調査が「WHOの優先課題であると再度明確にする」と強調。中国当局と連絡を続けていると語った。

 

調査団は過去24時間以内に中国に向かい、5日から調査に着手する計画となっていた。

中国、コロナ調査団入国なお認めず WHOトップ「失望」

もともと1月5日からWHOの調査団が訪中し、武漢での調査を開始する計画になっていました。日本のメディアが調査団の一人である、オーストラリア・シドニー大学のウイルス学の専門家ドワイヤー教授に、調査団として中国へ行く前に取材しています。そこでは、教授は調査へ強い意欲を示していました。ということは、この時点では中国政府も調査団の受け入れを認めていたのでしょう。

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しかし、いざ調査団が入ろうとすると、突然、調査団を拒否したということのようです。すでに武漢で新型コロナが発生してから1年以上が経過しているにもかかわらず、これまでもWHOの調査を拒否し続けてきた中国が、さらに調査団の受け入れを認めないなど、許されることではありません。

その一方で、武漢では「新型コロナとの闘い」特別展が開かれ、マスク姿の警察や医師、兵士らを英雄的に讃える展示を行っています。武漢が発生源だったという見方は頑なに拒否し、「アメリカ軍が持ち込んだ可能性」を持ち出し、さらにその後は輸入冷凍食品を通じて海外からコロナが入ってきたという説まで言い出しています。

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しかし、武漢での情報隠蔽を告発する証言も少なくありません。とはいえ、そうした証言者は外国メディアに接触しないよう当局からの尾行など激しい圧力を受けているのが現状だといいます。

新型コロナ1年 中国の情報隠ぺい証言続く

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