「菅総理、クルーズ客船をコロナ専用病院にしませんか」専門家が提言

 

世界で運航されてきたクルーズ客船は約350隻。2018年には2600万人が利用し、総売上は466億ドル(4兆9000億円)でした。それが、コロナの影響でビジネスの展望が見えないことで、投げ売りが出てもおかしくない苦境にあります。ダイヤモンド・プリンセス級でも、建造費の半値以下の200億円ほどで入手できるでしょう。取り回しが容易な5~6万トンクラスなら、さらに安値が期待できるはずです。チャーター料もそれなりの価格に設定する交渉は可能だと思います。

これは中国が昨年2月に10日間の突貫工事を行い、武漢にコロナ専用病院を建設したのと比べても、スピードと経費の点で勝るとも劣らないものです。

医療スタッフについては、政府と日本医師会が協議して「プッシュ型」を考えてみてはどうかと思っています。日本全体の医療スタッフを、

1)コロナ対応ができる医師、スタッフ、

2)簡単な訓練でコロナに対応できる医師、スタッフ、

3)通常の医療活動に投入できる医師、スタッフ、

などに分類し、医療の人的資源をコロナ対応と通常医療対応に適正に配分していくのです。看護師1人の派遣がやっとという開業医もあるでしょうし、医師、看護師、技師などを派遣できる病院もあるでしょう。とにかく、日本の医療の人的資源を適正配分して医療崩壊を防ぐのです。

このような「プッシュ型」のプロセスに、コロナ対応など高度の能力を育成するOJT(オンザジョブトレーニング)のプログラムを併設することも必要かも知れません。

メルマガを購読してくださっている政治家と官僚機構の皆さん、これくらいを素早く実行すれば国民の政治不信を少しは払拭できるのではないかと思いますよ。(小川和久)

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地方新聞記者、週刊誌記者などを経て、日本初の軍事アナリストとして独立。国家安全保障に関する官邸機能強化会議議員、、内閣官房危機管理研究会主査などを歴任。一流ビジネスマンとして世界を相手に勝とうとすれば、メルマガが扱っている分野は外せない。

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