この本では様々な人間関係を軸に、「そんなの当然じゃないか」「そんなこと真剣に考えたことなかった」「何となくは分かっているつもりだったけど、よく考えるとわからない」といった問題を、深く掘り下げ、科学的根拠に基づいて解明、解説している。「科学的」と言っても、難しい理屈はほとんど出て来ない。人間についての問題、疑問をより深く理解することを目指すという本。
読んで「何だ、単にそういうことだったのか。これまで悩んでいて損した」という人もいるだろう。わたしなんか健康についてはほとんど悩まないから(それでも妻からは小心者扱いされている。お産した女は強すぎる)あら、そうなの、で済む。
ルックスがいい男に女が惹かれることには、誰も異論を唱えない。しかしそれを軽薄だとする風潮は、ルックスのよくない多数派の男たちのプロパガンダである。「ルックスのよさとは、動物行動学や進化論の分野では、ずばり免疫力の高さ、つまり病原体と戦う力の高さを意味します」。だから、一目惚れというのは、免疫力の高さを見抜き、惚れるということなんですって。
気になるタイトルを並べてみる。
・動物行動学的にも人は見た目が9割
・浮気男と相性のいい尻軽女
・男は「名前をつけて保存」女は「上書き保存」
・世界共通の「魔の2歳児」
・若い女性が痩せたがるのは?
・人の印象を悪くする決定的な要因は?
・血液型によって決まるもの
などなど。面白いぞ。
編集長 柴田忠男
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