国もマスコミも放置。40代こそが恐れるべきコロナの後遺症のこと

 

こうなるとCOVID-19は「新型コロナウイルスを先行感染とする全身症状」と考え直した方がいいように思う。その症状は多岐にわたり、あらゆる診療科を横断する。もしかしたら慢性化・遷延化の分だけ後遺症による種々の損失の方が、長期的・総合的に見た場合には、感染拡大による一時的な社会的経済的損失を凌駕する結果となるかもしれない。

我々は今、社会全体で感染と戦っている。ところが体内からウイルスが検出されなくなるや「あとは一人で戦え」と突き放されるのである。これではあんまりな気がする。そもそも感染拡大の要因の一つは政府の泥縄政策にあることは間違いない。ならば、傷ついた種々の産業を救うのと同様に傷ついた個人を助けるのも政府の義務ではないか。

コロナは二つの相で「しゅうそく」させなければならない。まずは感染の収束、その上で傷ついた人やものを救うことによる終息である。今、危惧するのは前者の収束をもって終息としてしまいやしないか、ということである。それを許してはいけない。我々はともに戦って傷ついたものを見捨てるようなことは決してしてはならないのである。

それが自分なら、自分の大切な人なら、このように全てを「我がこと」として考えること、これこそが社会というものの本質であるように思うのである。

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ここにあるエッセイが『8人ばなし』である以上、時にその内容は、右にも寄れば、左にも寄る、またその表現は、上に昇ることもあれば、下に折れることもある。そんな覚束ない足下での危うい歩みの中に、何かしらの面白味を見つけて頂けたらと思う。

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【著者】 山崎勝義 【月額】 ¥220/月(税込) 初月無料! 【発行周期】 毎週 火曜日 発行予定

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